~ぶらりドイツの旅~ ブラームス「ハンガリア舞曲集」
フーテンのハルくんはノルウェーに別れを告げてからスカンジナビア半島の南端からドイツへと海を渡り、ひとり旅を続けました。船で行き着いた港はハンブルグです。この北ドイツの港町はブラームスが生れた町として有名ですね。父親がコントラバス奏者という余り裕福でない家庭に育ったブラームスは、家計を助ける為にレストランや居酒屋で小さい頃から得意のピアノを弾いて稼いでいました。そういう店には港からアメリカへ移住するハンガリーからの避難民が多く来て居たので、小さい頃から異国的なハンガリー音楽に親しんでいたそうです。さらにはハンガリー出身のヴァイオリニストのレメーニやヨアヒムと交友を持ったことが、益々彼をハンガリー音楽に近づけさせました。ブラームスの音楽の特徴の一つの哀愁漂う歌謡調のメロディは明らかにハンガリー音楽の影響です。
そんなハンガリー風音楽の代表作品といえばご存知「ハンガリア舞曲集」です。元々はピアノ連弾用に作られましたが、余りの人気の高さにブラームス自身や他の作曲家の手で管弦楽用に編曲されたので現在も観賞用として大変親しまれています。私も大好きなので珈琲などを飲みながらよく聴いています。
ブラームスの故郷ハンブルクには北ドイツ放送交響楽団という素晴らしい楽団が有ります。このオーケストラは戦後直ぐに創設されたのですが、ハンス・シュミット=イッセルシュテットやカール・シューリヒトという大指揮者の手によって育てられた為に急速に優秀な楽団に成りました。ブラームス作品はこの楽団の主要レパートリーの一つです。その初代常任指揮者であるイッセルシュテットが指揮をした「ハンガリア舞曲集」の素晴らしい演奏が有ります(1962年録音/ユニヴァーサルミュージック・フランス盤) やや古めかしい録音ですが、リマスタリングが良いので聴きにくいことは有りません。それよりもイッセルシュテットの指揮が大変に素晴らしいのです。リズムの良さと哀愁漂う歌い回しが最高です。全21曲が収められているのも嬉しい限りです。
さて、ハンブルグの港町でフーテンのハルくんは果たして憧れのマドンナとの出会いを果たすことが出来るのでしょうか。案外色っぽいジプシーの娘といい仲になってしまうのかも知れませんね。
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コメント
ハルくんさま
港町の女性には気をつけたほうがいいですよ、離れがたくなっても責任もてませぬ(笑)
ハンガリー舞曲なら1番や4番が好きですね。でも1番は演奏がむずかしいけれど。6番は小樽という素敵な(哀愁漂う)街に遠征して奏いたことがあります。かつて栄えた港町らしく、重厚な建築の市民会館には豪奢なシャンデリアが似合いました(ハンブルクもそんな感じでは?と勝手に想像している)。青春の甘酸っぱくほろ苦い想い出とともに、永く記憶しています。
オケ版はブラームス以外の人の編曲が多いのではないでしょうか。ブラームス自身が演奏した連弾の録音が残っていたらしいですが、破損などのため今では聴けないという話を読みました。惜しいことです。
投稿: かげっち | 2009年5月 3日 (日) 21時29分
かげっちさん、こんばんは。
港町に限らず、離れがたくなる女性と出会うのは素晴らしい事ですよ。しかし現実は厳しく滅多にそんなことは起きないですね。(笑)
1番、4番は僕も好きですよ。哀愁漂う名曲ですね。5、6番のようなアップテンポの曲も良いですし、その他にも良い曲がたくさん有ります。
投稿: ハルくん | 2009年5月 4日 (月) 00時39分