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2009年5月 3日 (日)

ブラームス 「ハンガリア舞曲集」 ハンス・シュミット=イッセルシュテット/北ドイツ放送響 ~ぶらりドイツの旅~ 

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フーテンのハルくんはノルウェーに別れを告げてから、スカンジナビア半島の南端からドイツへと海を渡り、ひとり旅を続けました。船で行き着いた港はハンブルグです。この北ドイツの港町はブラームスが生れた町として有名ですね。父親がコントラバス奏者という余り裕福ではない家庭に育ったブラームスは、家計を助ける為にレストランや居酒屋で小さい頃から得意のピアノを弾いてお金を稼いでいました。そういう店には、ハンブルグの港からアメリカへ移住するハンガリーからの避難民が多く来ていたので、小さい頃から異国的なハンガリー音楽に親しんでいたそうです。さらにはハンガリー出身のヴァイオリニストのレメーニと交友を持ったことが、益々彼をハンガリー音楽に近づけさせました。ブラームスの音楽の特徴の一つの哀愁漂う歌謡調のメロディは明らかにハンガリー音楽の影響です。

そんなハンガリー風音楽の代表作品といえばご存知「ハンガリア舞曲集」です。ブラームスは多くのジプシー音楽を楽譜に書きとめて、それをピアノ連弾用に編曲しました。それが、余りに人気が高かったことからブラームス自身や他の作曲家の手で管弦楽用に編曲されました。現在も観賞用や演奏会のアンコール曲として大変親しまれています。僕も大好きですので、珈琲などを飲みながらよく聴いています。

Cci00029 ハンス・シュミット=イッセルシュテット/北ドイツ放送響(1962年録音/ユニヴァーサルミュージック・フランス盤)

ブラームスの故郷ハンブルクには北ドイツ放送交響楽団という素晴らしい楽団が有ります。このオーケストラは戦後直ぐに創設されたのですが、ハンス・シュミット=イッセルシュテットやカール・シューリヒトという大指揮者の手によって鍛えられた為に、急速に非常に優秀な楽団に成りました。ブラームス作品はこの楽団の主要レパートリーの一つです。その初代常任指揮者であるSイッセルシュテットが指揮をした「ハンガリア舞曲集」の素晴らしい演奏が有ります やや古めかしい録音ですが、リマスタリングが良いので聴きにくいことは有りません。それよりもSイッセルシュテットの指揮が大変に素晴らしいのです。リズム感の良さと哀愁が漂う歌い回しが抜群です。全21曲が収められているのも嬉しい限りです。

さて、ハンブルグの港町でフーテンのハルくんは果たして憧れのマドンナとの出会いを果たすことが出来るのでしょうか。案外色っぽいジプシーの娘といい仲になってしまうのかも知れませんね。

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コメント

ハルくんさま

港町の女性には気をつけたほうがいいですよ、離れがたくなっても責任もてませぬ(笑)

ハンガリー舞曲なら1番や4番が好きですね。でも1番は演奏がむずかしいけれど。6番は小樽という素敵な(哀愁漂う)街に遠征して奏いたことがあります。かつて栄えた港町らしく、重厚な建築の市民会館には豪奢なシャンデリアが似合いました(ハンブルクもそんな感じでは?と勝手に想像している)。青春の甘酸っぱくほろ苦い想い出とともに、永く記憶しています。

オケ版はブラームス以外の人の編曲が多いのではないでしょうか。ブラームス自身が演奏した連弾の録音が残っていたらしいですが、破損などのため今では聴けないという話を読みました。惜しいことです。

投稿: かげっち | 2009年5月 3日 (日) 21時29分

かげっちさん、こんばんは。

港町に限らず、離れがたくなる女性と出会うのは素晴らしい事ですよ。しかし現実は厳しく滅多にそんなことは起きないですね。(笑)

1番、4番は僕も好きですよ。哀愁漂う名曲ですね。5、6番のようなアップテンポの曲も良いですし、その他にも良い曲がたくさん有ります。

投稿: ハルくん | 2009年5月 4日 (月) 00時39分

ひらけんです。コメント第5番です。
昨夜、東京都の東京文化発信プロジェクトのファミリーコンサート的なものを聴いてきました。指揮が藤岡幸夫さんで、演奏が都響です。曲は運命交響曲第一楽章やアイーダ凱旋行進曲(合唱付)、ハンガリアン・ダンス5番など、熱い演奏で良かったです。また、合唱もあり、ファミリーコンサートにしては聴きごたえがありました。
さて、コンサートで、藤岡さんがとても良いことを言っていましたので紹介いたします。初心者向けにクラシック音楽は「知ってるか、知らないか。わかるか、わからないか。ではなく、感じるか、感じないか。感じたら、コンサートに足を運んでください。」と。素晴らしいですね。運命の後のインタビューで息を切らせながら熱く語っている姿、藤岡さんのファンになってしまいました。藤岡さんに感じるものがありましたので、今度、コンサートに行きたい!
ちなみに私の愛聴盤ですが、というより、最近手に取ることが多いのは、キーシンのピアノ・ソロ版ですね。抜粋ですが、ピアノがうまい。
過去のコメントで申し訳ございませんが、藤岡さんが特に良かったので紹介させていただきました。次は、モーツァルトを頑張ります。

投稿: ひらけん | 2011年7月24日 (日) 09時02分

ひらけんさん、こんにちは。

昨夜は良いコンサートを楽しまれてよかったですね。
藤岡さんの言うとおりだと思います。クラシックは理屈ではありません。知識が無くても、すっと心に入って来るものは、すでに曲の良さを感じられているはずです。理屈はあとからでも全然かまいません。
藤岡さんの次の演奏会が楽しみですね。

ハンガリア舞曲はもともとピアノ連弾用ですからね。ピアノ演奏もイイですね。ましてやキーシンのような名ピアニストでしたら独奏版でも充分楽しめるんじゃないですか。

投稿: ハルくん | 2011年7月24日 (日) 14時57分

ハルくんさん、こんばんは。
古い記事への投稿、失礼します。
ブラームスの音楽を考える時、そのルーツの一つとして ハンガリー音楽は外せませんよね。この「ハンガリア舞曲集」も 彼ならではの名作だと思います。私は 大好きです。
イッセルシュテットの演奏は 「交響曲全集BOX」のカップリングで 7曲が抜粋されているCDを聴いています。確かに素晴らしい演奏ですね。全曲ではないのが悔やまれます。
しかし、現在 私が,全曲版で 非常に気に入っているCDは アンタル/ハンガリー国立響盤 というオール・ハンガリーの演奏です。
特徴としては 全編にわたりジプシーの哀愁をたたえた深い味わいが聴かれ、有名な「第5番」でさえ、"寂しさ"が胸に迫って来ます。
この曲集が好きな方は 是非、聴かれてみて下さい。

投稿: ヨシツグカ | 2013年10月10日 (木) 22時17分

ヨシツグカさん、こんばんは。

ハンガリア舞曲良いですよね。僕も大好きですが、最近はドイツ的な演奏では無く、ハンガリー色の濃い演奏が聴きたいなあと思っていたところです。

さっそくお薦めのアンタル盤を試聴してみました。ハンガリー国立響は元々良いオケですし申し分ありませんね。アンタルの指揮が随分ゆったりとしているのには驚きました。哀愁という点では最高でしょう。ただ、情熱面ではやや不足しているようにも感じたのですがどうでしょうか。これはCDでちゃんと聴いてみたと思います。ご紹介ありがとうございました。

ジプシーの哀愁と情熱が一杯に混じり合った演奏って無いでしょうかね?イヴァン・フィッシャー盤は中々に面白いような気がしています。

投稿: ハルくん | 2013年10月10日 (木) 23時24分

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