« ヨハン・パッヘルベル 「カノン」ニ長調 名盤 ~人生のカノン~ | トップページ | モーツァルト ミサ・プレヴィス集 ~ハルくんのザルツブルクへの旅~ »

2009年5月30日 (土)

ブルックナー 交響曲第4番「ロマンティック」 名盤 ~アルプスへの旅~ 

Alpsa002

さて、ライン地方の風景を満喫して、毎日ビールを飲んだくれていたフーテンのハルくんでしたが、旅を続けて次にやって来たのはオーストリア、アルプス山脈の麓にあるリンツです。たいそう美しいこの街には有名な聖フローリアン教会が有るのですが、かつてこの教会のオルガニストを勤めていたのがアントン・ブルックナーです。この人は一般的には決してポピュラーとは言えないでしょうが、日本では本場ドイツ・オーストリア以上に人気が有ります。それぐらいファンの間では熱烈に支持されています。それは一体何故か?ブルックナーの音楽の本質をごく簡単に説明すると「悠久の大自然や宇宙を前にしたはかなさ」ということです。これは他の作曲家の音楽が感じさせるものとはだいぶ異なっています。しいて言えば晩年のシベリウスが似たような性質を持っているぐらいです。要するに、音楽に「人間臭さ」が全く感じられないのです。其処にあるのはアルプスの巨大な山々や、のどかな森林やお花畑、更に晩年の作品に至っては、大自然の風景すらを超越して、まるで大宇宙そのものと自然の摂理みたいな音楽です。いや、ことによると音楽すら越えてしまっているのかもしれません。

数年前にベストセラーになった藤原正彦さんの「国家の品格」の中に、日本人の持つ特徴として『自然に対する繊細な感受性が他の国民よりも格段に豊かであり、悠久の自然の儚い人生に美を感じる』とあります。僕はこの文章を読んだときに、まるでブルックナーの音楽を言い表しているなぁ、と思いました。それゆえに多くの日本人がブルックナーの音楽の本質を理解し愛好するのでしょう。

もっとも、「音楽を聴いて大宇宙や人間の存在の小ささをを感じるなんてつまらない。そんなのはまっぴら御免だ。」という方も居るでしょう。そんな方には、この交響曲第4番は、彼の作品の中では一番アルプスの山々や大自然どまりの雰囲気なので親しみ易いと思います。終楽章の終結部は流石に宇宙を感じさせますが、それ以外は馴染みやすいと思います。その分、後期の一連の作品のような奥深さには不足するのですけれども。しかし、曲の副題が「ロマンティック」というのはちょっといただけないですね。いっそのこと「アルプスシンフォニー」にでもすればいいのにね。それは他にあるって?そうでしたね。さあ涼しい風を体いっぱいに感じながらアルプスの山々を眺めましょう。

それでは愛聴ディスクのご紹介です。

343 カール・ベーム指揮ウイーン・フィル(1973年録音/DECCA盤) アルプスの空気と言えばやはりウイーン・フィルの澄み切った清涼な音で聞きたいですね。しかもベームはオーストリアの山岳地帯グラーツの出身です。このコンビぐらいにイメージがピッタリする組み合わせは中々見当たらないでしょう。弦楽も木管も実に美しいですが、音を割ったウインナホルンの威力がアルプスの威容を目の当たりに感じさせてくれます。録音もアナログ全盛期のDECCAだけあって非常に優秀です。

Ph06046 ギュンター・ヴァント指揮ミュンヘン・フィル(2001年録音/Profil盤) アルプスをリンツからドイツ側に下るとミュンヘンが有ります。その為か、昔からミュンヘンのオーケストラはブルックナーを得意にしています。ヴァントもブルックナーを最も得意とした指揮者で、この曲を何度も録音していますが、特に優れたものの一つがこの最晩年のライブ演奏です。この頃のヴァントは元々持っていた職人技を極めて、正に人間国宝のような域に達していたと思います。

108 ギュンター・ヴァント指揮北ドイツ放送響(2001年録音/RCA盤) ミュンヘン・フィル盤が2001年9月の録音で、こちらは10月の録音です。そして、このコンサートがヴァントの最後の演奏会になりました。ですので、このコンビが直前の2000年に日本で第9番を聴かせてくれたのは実に幸運でした。あの時の生の音は決して忘れることができません。この第4番の演奏には団員もまるでヴァントの死期を予感していたかのような一種特別な雰囲気が漂っています。枯れているといえばそうなのですが、それが独特の魅力を湛えていて実に感慨深いものが有ります。

Cci00039_2 ルドルフ・ケンペ指揮ミュンヘン・フィル(1972年録音/IMG盤) これはライブ録音であり、昔出ていたスタジオ録音とは違います。ケンペもブルックナーを得意としていて、同じミュンヘン・フィルとは第5番の名盤を残していますが、このライブの第4番もそれに匹敵する素晴らしい出来栄えです。この名匠の腕による彫りの深い演奏はどちらかいうとアルプスの自然よりはミュンヘンの街のあのゴシック様式の巨大な聖母教会を想わせる様な立派さです。僕が生で聴くことができたその聖母教会のパイプオルガンの地響きを立てるような音はミュンヘン・フィルの響きに通じていると感じます。

Cci00039b ハンス・クナッパーツブッシュ指揮ウイーン・フィル(1955年録音/DECCA盤) クナ抜きにブルックナー演奏は語れません。但しこの演奏はスタジオ録音ということもあって非常に柔らかい演奏で、あのクナの地響きを立てるようなライブ演奏とはかけ離れています。ところが、それでも魅力を失わないのがクナの面目躍如です。何と美しい響き、表現の演奏なのでしょう。クナには最晩年1964年に同じウイーン・フィルとのライブ録音が有り、それは正に空前絶後、恐らく最も素晴らしい第4番の演奏なのですが、残念なことに音質の悪い非正規盤しか有りません。是非とも正規盤で聴きたいと思うのですが。

Cci00040 カール・シューリヒト指揮シュトゥットガルト放送響(1955年録音/Archiphon盤) 最後にもう一人ブルックナーを得意としたシューリヒトの演奏もご紹介します。ウイーン・フィルとの録音の3、5、8、9番ほどの名演とは言い難いので、まあこんなのも有りますよ、という程度です。軽い足取りはアルプスの野原を早足でさっさと散策しているかのようです。ドイツでビールを飲んだくれてお腹がポッコン、体の重くなったフーテンのハルくんにはこの速さに付いて行くのはちょっと辛いです。

ブルックナーの他の曲、特に好きな第5、第7、第8、第9番などについてはそのうちにじっくり触れたいと思っています。

<関連記事>
ブルックナー 交響曲第4番「ロマンティック」 続・名盤
ブルックナー 交響曲第4番「ロマンティック」 続々・名盤

|

« ヨハン・パッヘルベル 「カノン」ニ長調 名盤 ~人生のカノン~ | トップページ | モーツァルト ミサ・プレヴィス集 ~ハルくんのザルツブルクへの旅~ »

ブルックナー(交響曲第4番~6番)」カテゴリの記事

コメント

ハルくんさま こんにちは

今日はブルックナーの第4番ですね
この4番も、版が色々とあり、厄介ですよね〜。

4番は、私はオーマンディ盤、カラヤンのEMI盤などを割りと聴いている感じです。
ベーム盤は、3番、8番は聴いていますが、どういう訳か、4番はLPで聴いていたように思うのですが、CDは持っていません。

クナのデッカ盤、これも、LPの方が音が良かったように思いました。テスタメント盤でCDになっていますが〜。
ケンペ盤は知りませんでした〜。
まだまだ聴いていない名演が多数あります〜。

ミ(`w´彡)

投稿: rudolf2006 | 2009年5月30日 (土) 11時45分

rudolfさん、こんにちは。

ブルックナーの版は色々と有ってよく議論されますが、僕はあんまり気にしないのですよ。あくまでも演奏の良し悪しが第一。版の問題はその次です。
ベームの4番は改めて聴くとやはり良いと思いますよ。
クナ盤については僕もLPのほうが良かったように思います。テスタメント盤はやはり未聴なのですけれど。

投稿: ハルくん | 2009年5月30日 (土) 12時16分

ハルくんさん。こんばんは。
いつもいつも名盤のご紹介ありがとうございます。
先日のブルックナー8番ブームから9番→7番→6番と聴いて参りました。
明日は5番を聴くつもりでしたが
4番にしようかな~なんて思うはるりんです(o^-^o)
なるほど・・・・
ベームもオススメなのですね。ふむふむ。φ(・ω・ )メモメモ
タイムリーなブルックナー情報ありがとうございます。
私はカラヤン・ベルリンフィルしか持っていないのです。
ですのでこれが海のものとも山のものともつかずにおりデス。


投稿: はるりん | 2009年5月30日 (土) 22時41分

はるりんさん、おはようございます。

今日は4番ですか。記事にしておいてこう言うのもナンなのですが、曲として充実しているのは5番です。一般的なブルックナーファンの間では5,7,8,9番の4曲の人気が高いですね。でも他の曲も個々に愛好されている方が多いのもまた事実です。

ブルックナーファンは圧倒的に男性が多いのですが、未だにその理由がよく分かりません。一度分析してみたいと思っているので、はるりんさんにはモニターになって貰おうかなぁ。その際はぜひご協力を!

投稿: ハルくん | 2009年5月31日 (日) 07時26分

はるさん、こんにちは。

ブルックナーとはとても縁遠いジャカルタより書き込みさせて頂きますhappy01

私が最初にこの曲を聴いたのは、確か中学1年か2年位だったと思います。ベーム=ウィーン・フィルのCDでした。

ブルックナーの曲は、最初に7番を聴き、ある程度聴き込んだ後、この4番を聴いたのですが、「標題がある割りに親しみにくい」という程度の印象しか持ちませんでした。
「どこがロマンティックなんだろう」とcoldsweats01

もう経緯は忘れましたが、その後いつのまにか4番も違和感を持つことなく、聴けるようになり(ブルックナー慣れ?catface)、5番、7番、8番、9番に比べれば、そんなに聴く機会はありませんけど、何種類かのCDを持つようになりました。

そのCDの中で私の今のベストを挙げるとするならば、ヴァント=ミュンヒェン・フィルのライブでしょうか。
これはまさにヴァントの晩年の良さとブルックナー指揮者に代々鍛えられてきたオケとの融合がばっちり決まった演奏だと思います。

確かにウィーン・フィルのサウンドは望むべくもありませんが、それには代え難い、オケの音色が4番にピッタリです。巷で評判の良いベルリン・フィルとのCDより、オケのサウンドという点で上に評価します。

第1稿の演奏では、インバルやティントナー、ヤング等のCDがありますが、この中ではティントナーが一番ですね。彼の演奏は、「第1稿だから!」という変な気負いを感じさせないので、好きですshine

投稿: たろう | 2009年5月31日 (日) 11時06分

たろうさん、こんにちは。
お久しぶりです。

ジャカルタからブルックナーとはなかなか粋ですねぇ。(笑)

本当にヴァント/ミュンヘン盤は素晴らしいですよね。北ドイツ放送盤も非常に好きではありますが。
ゲオルグ・ティントナーの4番も良かったですね。良いオケに恵まれていればこの人の自然体で素朴なブルックナーはもっともっと注目されたでしょうにね。日本で演奏会を行う前に亡くなったのがとても残念でした。

投稿: ハルくん | 2009年5月31日 (日) 11時49分

ハルくんさん、お久しぶりです。

前にも書いたようにブルックナーがそれほど好きでないのでよく知らないので、教えていただければと思ったことがあります。

「ロマン主義風」という題名をつけた割にこの曲は「すぐれて描写的」でもないし、他の交響曲と形式が大きくちがうわけでもない(割とコンパクトですかね?)。彼にとって「ロマン主義」とはどういうことだったのでしょう?

思えば、ベートーヴェンやブラームスにとって重要なジャンルだった交響曲と決別することは、ロマン派音楽家とくにリストやワグナーにとって重要だったはずですが、その仲にあってブルックナーにとっては、交響曲を書くとはどういうことだったのでしょう?彼の心象風景を(標題なしに)描き続けることが、symphonyだったのでしょうか。

投稿: かげっち | 2009年5月31日 (日) 19時16分

かげっちさん、こんばんは。

ブルックナーはロマン派をことさらに意識したとは思いません。マーラーが古典的な交響形式を徹底的に破壊/革新したのに比べて、あくまでも古典的な形式を曲全体の骨組みとして忠実に残しているからです。もちろん新しい要素も多く取り入れました。和声法と対位法の導入もそうですし、特徴的なのは弦のトレモロによる曲の開始、全休止、繰り返す2+3のリズム(タン・タン・タタタ)などなどです。
しかしそれらも彼の音楽の本質「悠久の大自然や宇宙を前にしたはかなさ」を抜きには何の意味もなさなくなってしまうでしょう。なにしろ彼は自分の交響曲を「神様に捧げるために」書いたのですよ。

投稿: ハルくん | 2009年5月31日 (日) 21時15分

ハルくんさん、こんにちは。

確かに彼が宗教的な人であったことは忘れてならないでしょう(テ・デウムなんかもいいですよね)。

時間を超越した書法とも言えるわけで、交響曲という名前は付けたけれども、交響曲という器より中身のほうが大切だったのでしょうか。その意味では、音楽的には異なる方向だけれども、シューベルトの交響曲で器より中身が重要だというのと、現象としては似ているかもしれません。その共通点こそロマン派の共通点?

投稿: かげっち | 2009年6月 1日 (月) 12時24分

かげっちさん、こんばんは。

彼が敬虔で宗教的な人物であったのは確かですが、その割りには生涯に何人もの若い女性に求愛したそうです。全部失敗したようですけどね。満たされない欲求がまた創作活動へのエネルギー源になった可能性がありますねぇ。フーテンのハルくんの場合はいつでも傷心してしまいますが。(苦笑)

投稿: ハルくん | 2009年6月 2日 (火) 23時17分

ハルくんさん、こんにちは。

敬虔で宗教的な人が恋をしていけないということはないでしょう(不倫はともかく)。それにリストみたいな人でも宗教曲を書きますし。惚れっぽい男って親近感あります(あれ?)

投稿: かげっち | 2009年6月 3日 (水) 12時45分

かげっちさん、こんばんは。

そうですよね。「恋」は必ずしもエロスだけではなく時に敬虔で神聖なものですよね。自己犠牲を伴う恋こそは究極の愛、「パルシファル」の世界です。でもやっぱり「トリスタンとイゾルデ」にも憧れるなぁ~。(笑)

投稿: ハルくん | 2009年6月 3日 (水) 22時22分

ブルックナーの4番の録音、出るべきものが出て口を挟む余地が無いのですが、面白い演奏を一つ。
宇野功芳指揮新星日本交響楽団との1988年のライブ録音。やりたい放題のたいへん面白い演奏です。

投稿: オペラファン | 2009年6月 6日 (土) 12時25分

オペラファンさん、こんにちは。

宇野さんの演奏会は一度同じ新星日響を指揮したベートーヴェンの7番を聴いたことがあります。デフォルメの極地で途中ワグナーのよううに鳴り響いた箇所もありました。
面白いといえば面白いのですが、完全に「遊び」という印象が強かったです。

投稿: ハルくん | 2009年6月 6日 (土) 14時22分

ハルくんさん、こんにちは。

過去の記事から失礼します。

私は、9番シューリヒトからブルックナー・ワールドに入りました。その後 ヴァントの9番を聴き、8番、7番、5番です。

ブルックナーを聴くまでシューリヒト、ヴァントとも馴染みがなく(…実は名前も知らなかったのです。)今は2人とも大好きな指揮者です。

次はヴァントの4番を聴いてみようと思っています。ミュンヘン盤、北ドイツ放送響盤と2種あるのですね。

ハルくんさんや皆さんのコメントを拝見するとどちらも良さそうで、2枚とも聴いてみたくなります。


投稿: ANNA | 2010年1月 4日 (月) 10時52分

ANNAさん、こんにちは。

古い記事へのコメントも大歓迎です。ありがとうございます。

9番のシューリヒトはブルックナーワールドの頂点の一つと言って良いですよ。とても良い物から入られてお幸せですね。

4番でたった1枚を勧めるとすれば僕ならベーム/ウイーンフィル盤です。もう1枚といえばヴァント/ミュンヘンフィル盤ですね。ヴァント/北ドイツ放送(2001年盤)は枯れた感じが人により好き嫌いで分かれるのではないでしょうか。ベルリンフィルの音は僕もたろうさんと同じで好みません。
結局はご自分で色々とお聴きになられると良いと思います。

投稿: ハルくん | 2010年1月 4日 (月) 21時25分

こんばんは。

数枚集まったので書き込みます。
初体験:ベーム/ウィーン→文句ナシ。
2枚目:クナッパーツブッシュ/ウィーン→音質は劣るが大好き。
3枚目:ヴァント/ミュンヘン→未聴→イイと判ってるので後回し。
4枚目:ザンデルリング/バイエルン
→'96年発売The Bells of Saint Florianという?レーベルも試聴して大変気に入り、3番と共に購入。

Plofil盤の94年とは違い96年の演奏らしく、冒頭から速めのテンポがアレに感じるも、途中にも出てくるテーマ以外は速くナイ。バイエルンの明るさが曲に合ってるとも思いますし、何より自然な音質がイイ。

クナ/ウィーン盤の細い音質が残念。5番や、シューベルト未完成も然りで、どうもコノ指揮者のテンポが嗜好に合う様です。

投稿: source man | 2010年4月20日 (火) 20時04分

source manさん、こんばんは。

いやー、すっかりブルックナーの世界に没入されていますね。クナッパーツブッシュのテンポは常に遅いと言う訳ではなく、ここぞという所でぐっと地面を踏みつけるのですね。その間合いと呼吸感が正に最高なのです。

ザンデルリンクのThe Bells of Saint Florian盤がPlofil盤とは別の演奏だとは知りませんでした。てっきり同じだと思っていました。ちなみにPlofil盤は発売時に購入して気に入ったものの1箇所に音飛びが有ったので放出して、それっきりです。Florian盤を是非聴いてみたくなりました。今度購入してきます。

投稿: ハルくん | 2010年4月20日 (火) 21時40分

再びこんばんは。

同一演奏か!?という点、非正規盤を扱うweb店では【違う】と。

HMVの購入者レビューで、昔出た海賊盤は低音が聞こえなかったが...とあり、でもThe Bells of Saint Florian盤はその様に感じナイし...。

Plofil盤は初回盤に編集ミスが在った様ですね。現行盤は如何に。

ちなみに、3番は85年かな!?の演奏です。
4番は同一演奏の可能性も在るし、併せて送ります。

投稿: source man | 2010年4月20日 (火) 22時13分

source manさん、こんにちは。

非正規盤を扱うweb店であれば信頼できる情報なのかもしれませんね。繰り返しますがPlofil盤の演奏自体はとても気に入っていました。
3番のバイエルン盤は聴いていませんのでこちらも楽しみです。いつも貴重な情報をありがとうございます。

投稿: ハルくん | 2010年4月21日 (水) 07時33分

こんばんは。

The Bells of Saint Florianを調べると、クーベリックとチェリビダッケの「ロマンティック」が超名演と判り、後者を入手できました。

EMI盤は遅さに我慢できず処分。でも、8番「リスボン」聴いて、4番もイイのが在るのではと思っていた処でした。

コレも自然な音だし、遅さを感じまセンし大変気に入りました。RSOシュトゥットガルトだからなのか、コノ時代の彼の特徴なのか...。

EMI (88年):21'56/17'35/11'04/27'53
Bell (73年):19'45/17'07/10'31/25'18

Classicはホント面白い!

投稿: source man | 2010年5月21日 (金) 22時35分

source manさん、こんにちは。

チェリビダッケのEMI盤は特に両端楽章の遅さは尋常では無いですね。ただ最近は聴き方が少し分かって来た気もします。晩年の演奏は一緒に呼吸をしようとするのが間違いなのでしょうね。そうすると息が詰まることも無くなります。そういう演奏が好きかと問われると、やはりイエスとは言いがたいのですが、とにかく以前よりは聴けるようになって来ました。

投稿: ハルくん | 2010年5月22日 (土) 07時03分

こんばんは。

イッセルシュテット/北ドイツ/CinCin盤を入手。ブラームス2番、ベートーヴェン9番と共通した乾いた音質がブルックナーには合わないですgawk

続けてクーベリック/BRSO/The Bells~盤。強奏部が異常に速いし元気過ぎる。The Bells~レーベル出色という評価で期待してただけにweep

音はgoodなBells盤の後だと、クナ/VPO/Deccaは音質が荒いです。

そしてベーム/VPO/Decca盤。ブルックナーな重層感はイチバンconfident

最後ヴァント/MPO/Profil盤。終始抑制され、1つの境地に辿り着いたかのよう。1楽章の強奏部で音割れ気味なのが唯一の欠点bearing。終演後の異様な拍手が、スゴさを表してるのでは。

投稿: source man | 2010年9月12日 (日) 00時13分

source manさん、こんにちは。

イッセルシュテット/NDRは僕はターラ盤で聴いていますが好きな演奏です。音も好きですけどね。
クーベリックのブルックナーは僕は必ずしも好きとは言えません。もちろん悪いことはないのですが。
ベーム/ウイーンPOはやはり一番好きですね。ヴァントはその次ぐらいでしょうか。

投稿: ハルくん | 2010年9月12日 (日) 23時48分

ブル4はやはりベームVPOとケンペMPOが私の中では双璧です。私はベーム70年代のスタジオ録音は統率力の衰えを感じてしまうのですが、これとモツレクは別格だと思います。
ただ、ブルックナーらしい神々しさはケンペの方が強いかもです。
例によって別格はフルトヴェングラーの41年盤です。もはやブルックナーでないとか、音質が最悪にもほどがあるなど言いたいことはたくさんありますが、この録音の前だとそんなことも言えなくなります。

投稿: ボナンザ | 2014年5月23日 (金) 23時25分

ボナンザさん

ベームの70年代のスタジオ録音は総じて緊張感は衰えているかもしれませんが、むしろ深い味わいは増しているように思えます。僕は好きですよ。この「ロマンティック」も非常に良い演奏です。終楽章の神々しさは特別です。
ケンぺももちろん素晴らしいですね。この曲のスタジオ盤も良かったですが、ライブ盤は更に良いです。
ただフルトヴェングラーのブルックナー演奏にはちょっと付いてゆけません。録音の悪さならクナッパーツブッシュのライブ録音も同じように悪いですが、あちらは受け入れられます。あくまでも解釈面の問題ですね。

投稿: ハルくん | 2014年5月24日 (土) 14時59分

こんばんは。

ベーム&ウィーン・フィル盤を初めて聴きましたが、感動しました。
ヴァント&ベルリン、チェリビダッケ&ミュンヘンには無い
自然さ・素朴さ・大らかさを感じます。
これほど美しいウィーン・フィルも珍しいのでは?
とにかく安心して音楽に「浸れ」ます・・・
DECCAの優秀録音と栄光時代のウィーン・フィルあってこそですが
やはりベームの偉大さでしょう。

「ブルックナーの干物」という宇野功芳氏の酷評を真に受けて
いままでこの盤を聴いてこなかった自分を恥じるばかりです。

投稿: 影の王子 | 2015年11月14日 (土) 20時53分

影の王子さん、こんにちは。

宇野さんは我が国でのブルックナーの普及の大きな貢献者ですが、ベーム/ウイーン盤をそんなに酷評していましたっけ?でも確かに絶賛された覚えはありませんね。
他の方からも『厳し過ぎる』という感想はありますが、自分には丁度良い厳しさです。
自然は時に生き物に牙をむきますからね。
やはり自然の威容と美しさの両方をバランスよく感じさせてくれる素晴らしい演奏だと思います。


投稿: ハルくん | 2015年11月18日 (水) 12時50分

横から口を挟んで申し訳ございません。
宇野功芳氏が「ブルックナーの干物」と評したのはベームが1936年のドレスデンでの録音の方。宇野氏の著書「モーツァルトとブルックナー」を開いてみて確認しました。
ウィーンフィルとの録音の方ではないので、どうかご安心下さい。
ただ全般的にベームのブルックナーに対しては宇野氏の評価が低いのが残念ですね。
たいへん、お邪魔しました。

投稿: オペラファン | 2015年11月20日 (金) 11時56分

オペラファンさん、こんにちは。

そうだったのですね。ありがとうございました。
全盛期のベームの音は凝縮され過ぎていて、脹らみに欠けるのが問題とされたのでしょうね。
ブルックナーも3、4、7、8しか聴いた覚えが有りません。しかし取り組んだ曲の演奏はどれも素晴らしかったと思います。
やはり秀逸なブルックナー演奏家の一人だと思います。

投稿: ハルくん | 2015年11月20日 (金) 12時53分

こんばんは。

ザンデルリンクの1994年録音は「正統の正統」「王道の王道」
料理でいうなら、最高の素材を最高の厨房で最高の技で調理した
としか表現できませんね。
とにかくどこを採っても最高としかいいようがなく
逆にその良さを言葉で言えない。

同じ曲の朝比奈盤(キャニオンの「3つのホールを合成」したやつ)
が店頭で流れて猛烈な吐き気と頭痛に襲われた(本当です‼)ことを考えると
やはり人間には「格の差」というものが絶対的にあるなと思います。

投稿: 影の王子 | 2017年2月 2日 (木) 21時51分

影の王子さん、こんにちは。

ザンデルリンク晩年のこの4番は素晴らしいですね。シュットゥットガルトでの7番のライヴと並んで大好きです。正に「王道」なのは仰るとおりですし、バイエルン放送の音色が曲に実に適しています。
このCDは発売後すぐに購入した初期盤にプレスミスが有り返品したまま買い直していませんでした。新しいプレス盤を買い直そうと思います。

僕は朝比奈御大は好きですが、CDでは確かに厳しい面を感じてしまいます。やはりあれはライヴで聴くべきものでしょうか。

投稿: ハルくん | 2017年2月 3日 (金) 12時39分

レコード芸術4月号で特選盤になった
アンドリス・ネルソンス(指揮)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
2017年5月録音のDG盤は本当に素晴らしいです。
とにかく耳に心地よく曲の素晴らしさが伝わってきます。
(個人サイトによると)オケはシャイーが立て直したとのことですが
オケの魅力もさることがら、ネルソンスの淀みない指揮が良いです。
既発の3番、これから発売の7番も期待大!!

投稿: 影の王子 | 2018年3月21日 (水) 01時21分

影の王子さん

ネルソンスの演奏は協奏曲の録音でしか聴いたことが有りませんがブルックナーが良かったですか。

シャイーがゲヴァントハウス管を改善したか改悪したのかは、カラヤンとベルリンフィルのケースと同様に評価の分かれるところだと思います。ゲヴァントハウス管のような長い歴史が育んできた音色そのものは余り変えては欲しくないようには思います。ただ機能的な向上は歓迎ですね。

投稿: ハルくん | 2018年3月26日 (月) 10時38分

ハルくん様
シューリヒトのこの曲のディスク、愚生のCDラックに怪盤?がございます。
Chaconneなるレーベルの、CHCD-1004と言う番号の付された、交響楽団とのみ表示のオケ、データは6,December,1961と、あります。
使用スコアはもろに改訂版、そうクナやフルトヴェングラーの演奏で使われていた、お弟子さん達の改竄した楽譜ですね。
やはり1870~80年代にお生まれの指揮者は、ブルックナーの交響曲はこの改悪譜で馴染んだ為に、離れなかったと言う事だったのでしょう。

投稿: リゴレットさん | 2018年5月18日 (金) 11時09分

リゴレットさん

Chaconneレーベルの海賊盤は昔よく出回っていましたね。余り音が良くなかったような印象です。
この手の録音データも結構いいかげんですし鵜呑みには出来ないと思います。

ブルックナーにかぎらず原典主義がまだ広がる前ですね。当時の演奏家は長すぎる作品を短くしたり響きを派手にして「改善」と考えていたのでしょう。

投稿: ハルくん | 2018年5月18日 (金) 14時53分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1080200/29860636

この記事へのトラックバック一覧です: ブルックナー 交響曲第4番「ロマンティック」 名盤 ~アルプスへの旅~ :

« ヨハン・パッヘルベル 「カノン」ニ長調 名盤 ~人生のカノン~ | トップページ | モーツァルト ミサ・プレヴィス集 ~ハルくんのザルツブルクへの旅~ »