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2009年5月 9日 (土)

シューマン 交響曲第3番「ライン」変ホ長調op.97 名盤 ~ハルくんのラインへの旅~ 

今回の旅行記は創作ではありません。実話なのです。(写真はクリックしてもらうと大きくなります)

今から3年前のことですが、ハルくんはデュッセルドルフに長期赴任している日本人の旧友に会いに行きました。しかも、その友人とはおよそ20年ぶりの再会だったのです。彼はそれは大歓迎してくれて、その晩は街のビアレストランで再会の祝杯を挙げました。ドイツの地ビールはそれは美味しかったです。

P1020050 翌日は友人の車で観光案内をしてもらうことになり、一路ケルンへ向かいました。約一時間程度で着いたケルンには、名高い大聖堂が有ります。中世の巨大な建築物です。ロベルト・シューマンはデュッセルドルフに移ってまもなく、ケルン地方を中心に旅をしましたが、この大聖堂の威容には大変感銘を受けたそうです。旅から帰ってすぐに作曲したのが交響曲第3番「ライン」でした。それにしても、この大聖堂は実に巨大なのです。何でも一年中修復を続けているそうですよ。有る部分の修理が終わると、また別の部分が傷んでくるので、それを永遠に繰り返すのだそうです。大きな修理工房が裏手に有りました。

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大聖堂は上の方まで延々と階段で歩いて登ることができるので、その日も結構な人数の観光客が一生懸命登っていました。フーフー言いながら、やっとこさ展望階まで登ってみると、眼下には街の真ん中を堂々と流れるライン川が見下ろせました。素晴らしい景色です。

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翌日はライン川の上流方面に車を走らせました。川沿いの小高い丘の上に、次々と中世のお城が見えてきます。大きな城も小さな城も、みなその土地のかつての領主の居城だったのです。そしてライン川が悠然と流れる様を眺めていると、頭に浮かんでくるのは「ライン」の第2楽章です。そして周りののどかな町並みと人々の静かな生活風景は第3楽章です。特に夕べの時間帯はイメージがぴったりだと思います。

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更に上流に上ると、だんだん川幅が狭くなり流れの勢いがどんどん増してきます。この辺は「ライン」の第1楽章のイメージですね。そして、ついにあの有名なローレライの岩に到着しました。土曜の昼間にもかかわらず、他にはほとんど観光客が居ないので、友人と僕は岩の上に登ってゆっくりとライン川を眼下に眺められました。「岩」といってもそれは実は大きな丘なのです。なんとも雄大な景色を堪能できました。ローレライ伝説というのは「波の間から聞こえてくる美しい歌声に船の舵取りが気を取られてしまい座礁して沈没してしまう」という内容ですが、確かにこの岩の近くは急流で一番の難所のようです。昔から「美女の誘いには気をつけろ」というのが男性への教訓だったようですね。僕も一度で良いので美女に誘われて沈没してみたいものです。

デュッセルドルフへの帰り途中も、頭の中ではずっとシューマンの「ライン」が流れっぱなし。それはそうですよね、シューマンはこの景色を見て曲を作ったのですからね。ハルくんはラインの旅を体験しながら感慨にひたるのでした。「うーん、ドイツ!」「ライン!」「シューマン!」「ビール!」「美人!」(は余り見かけなかったなぁ。残念。)

さて、思い出深い交響曲「ライン」なのですが、僕はこの曲はどうしてもドイツの楽団の音で味わいたくなってしまうのです。愛聴盤をご紹介しますので、どうぞご一緒にラインの旅を味わいましょう。

P2_g3245420w ウォルフガング・サヴァリッシュ指揮ドレスデン国立歌劇場管(1972年録音/EMI盤) 学生時代に最初に買ったのがこの全集。但し当時はLP盤でした。SKドレスデンの全盛期の音を聴ける素晴らしい演奏です。金属的な音が全くしない柔らかさと厚みの有る腰の強さを併せ持つ稀有な音だと思います。ザンデルリンクのブラームス全集とサヴァリッシュのこの演奏でSKドレスデンのとりこになったファンは非常に多いと思います。CDでも充分に素晴らしいのですが、初期のLP盤で聴く音は更に格別です。サヴァリッシュの指揮はテンポ感が非常に良く、生命力と重厚さが両立していて最高です。全集の中でも3番の演奏が特に優れていると思います。

Cci00034 フランツ・コンヴィチュニー指揮ライプチヒ・ゲヴァントハウス管(1960年録音/BerlinClassics) ゲヴァントハウスの音もまた格別です。よくシューマンのオーケストレーションは鳴りが悪いと言われますが、カラヤンのようにピッチを上げて鳴りを良くしてしまっては全く違った音に変わってしまいます。管と弦が混じりあったくすんだ響きこそがシューマンの音なのですよ。この古色然としたオケの音を味わいましょう。コンヴィチュニーの指揮もゆったりしたテンポで貫禄充分です。 

Cci00034b ラファエル・クーベリック指揮バイエルン放送響(1979年録音/SONY盤) クーベリックは60年代にもベルリン・フィルと全集を録音しましたが、それは余り印象には残っていません。このバイエルン放送響との全集の方が格段に優れていると思います。響きは南ドイツ的で明るめですが、ふくよかで柔らかい音が非常に魅力的で、この曲には適しています。スケールも大きいですが、要所で現れる微妙な間やリズムの念押しが非常に効果的で、これは中々に良い演奏だと思います。

Cci00035 オットマール・スイトナー指揮ベルリン国立歌劇場管(1986年録音/DENON盤) スイトナーはモーツァルトのような古典派は早いテンポで颯爽とした演奏をするのですが、ロマン派の曲になると案外遅いテンポでスケール大きく演奏します。このシューマンもそのスタイルです。第1楽章は金管のバランスが強いので、柔らかさよりも力強さを感じます。好みで言えばもう少し弦とまろやかに一体化した方が好きですね。ですが逆にこの方が好きと言う人も多いのではないかと思います。終楽章は音がまろやかに溶け合って美しいです。

Cci00035b セルジュ・チェリビダッケ指揮ミュンヘン・フィル(1988年録音/EMI盤) いつもながらの遅いテンポによるチェリビダッケらしい演奏です。響きの美しさは有りますが、素朴さに欠けるのでこの曲に向いているとは思えません。それに情熱の高まりが無いのが気に入りません。私の好きな第3楽章も遅すぎるので、すっかりもたれてしまいます。4楽章、終楽章も同様です。終楽章の最後になって突然壮大に鳴り出すのですが、これは何なのでしょう。やはりチェリビダッケは僕の感性からは大分遠い指揮者であると思います。

Schuman_vonk_654 ハンス・フォンク指揮ケルン放送響(1992年録音/EMI盤) この曲とは所縁の深いケルンの街のオーケストラの演奏です。僕はこういうのに弱いのです。オランダ人のフォンクは何度か難病を乗り越えて指揮活動をしている人なので尊敬します。ケルン放送はベルティーニ時代よりも幾らか精度が落ちたような気もしますが、ドイツのオケらしい音色はやはり魅力です。フォンクの指揮もライン川のように雄渾で自然な流れを感じさせてとても良いです。

Cci00036 クリストフ・エッシェンバッハ指揮北ドイツ放送響(1999年録音/RCA盤) 北ドイツ放送響は2000年にヴァントの指揮でブルックナーの9番の名演を聴きましたが、実に北ドイツ的な響きでした。厚みの有るほの暗い響きはシューマンの音楽に一層似合うと思います。エッシェンバッハは今どきの指揮者にしては珍しいくらいに暗い情念を持っている人なのでやはりシューマンに相応しいと思います。僕はこの演奏もとても好きです。

Cci00036b カール・シューリヒト指揮シュトゥットガルト放送響(1962年録音/Scribendum) 音楽評論家の中にはこの演奏を推薦している方もいらっしゃるし、僕自身も人後に落ちぬシューリヒトファンなのですが、この演奏は正直余り好きはありません。軽快なテンポで颯爽と進む演奏からは、どうもシューマンの音楽の持つほの暗さが聞こえてこないからです。元々がコンサートホールという廉価レーベル録音なので音質が良くないせいも有るかもしれませんが、もう少し厚みの有るドイツ的な響きを聞かせて欲しいものです。

以上から、僕のベスト盤を一つ上げるとすれば、何の迷いも無くサヴァリッシュ/ドレスデン国立歌劇場管盤です。この曲の演奏として傑出していると思います。

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シューマン(交響曲)」カテゴリの記事

コメント

おはようございます。
ハンブルクからエルベ川を上ってドレスデンへ行くのかと思っておりましたら、いきなりライン川happy01にいるのでちょっとビックリしました。
ドイツ・ライン・シューマン・ビール!!!
いいですね~~~。
シューオタ同盟でもそのうち「ドイツで過ごす音楽と飲んだくれの旅」
なんてものを企画しようかと・・・ぜひご参加くださいませ。

クーベリックさんとバイエルンの演奏は知りませんでした。
今度聴いてみることにします。たしかにベルリンフィルとの演奏は可もなく不可もなくといった感じでしょうか。私も印象薄いんですよ。だからといって「こりゃないよshock」ってわけでもないし・・・
サヴァリッシュさんのLP。とってもうらやましいです。。。やっぱり音とかぜんぜん違うんでしょうね。。。でも残念ながら私には聴く機会も場所もないでしょう。CDで我慢します。
私もコンヴィチュニーさんのライン好きですよ。
今日の当店のBGMはラインに決定!!!です。

できればトラックバックさせていただきたいのですが・・・o(*^▽^*)o
御迷惑でしょうか・・・ドキドキ

投稿: はるりん | 2009年5月10日 (日) 08時18分

はるりんさん、おはようございます。

「ドイツで過ごす音楽と飲んだくれの旅」いいですね~。その時にはぜひ参加したいものです。

トラックバックが迷惑だなんてとんでもない!光栄ですよ。ぜひこちらからもお願いします。

投稿: ハルくん | 2009年5月10日 (日) 09時00分

私も学生時代にドイツを放浪していたので、ハルさんが書かれているライン川沿いの旅行記は、ライン川下りをして、ケルンの大聖堂を登った時のことを思い出させてくれました。

ドイツのビールは街毎に地ビールがあってビール好きの私を満足させてくれますが、ミュンヒェンの白ビールもさることながら、デュッセルドルフのアルトビールの美味しさたるや何と形容してよいのか・・・
とココはビールの話ではないですね。失礼しました。

さて、シューマンの『ライン』ですが、ハルさんが挙げられている通り、サヴァリッシュ=SKDがベストの演奏だと思います。

ただ、隠れた名演なのかわかりませんが、昔から私が愛聴しているCDは、ジュリーニ=ロスアンジェルス・フィル(グラモフォン)です。オケのサウンドは、ドイツの楽団からは離れていますけど、なかなか素敵な演奏です。第1楽章ではホルンの強奏、第2、第3楽章ののどかさは、この曲の本質を捉えた表現です。第4楽章の荘厳さも素晴らしく、第5楽章も必要以上に騒がず、『ライン』ではサヴァリッシュ=SKDと並んで好きな演奏ですね。

投稿: たろう | 2009年5月10日 (日) 12時54分

たろうさん、お久しぶりです。
お元気そうで何よりです。

確かにデュッセルドルフのアルトビールは美味しかったです。是非また訪れて浴びるほど飲んだくれてみたいものです。

ジュリーニ/ロスフィルですか。
ドイツサウンドで無いのに良いのですね。
憶えておいて機会有れば是非聴いてみます。

投稿: ハルくん | 2009年5月10日 (日) 21時36分

こんにちは。ラインに来てしまったのですね。

>私も一度で良いので美女に誘われて沈没してみたいものです。

何度もできないんじゃないですか?正真正銘の美女と沈没するのは・・・シュトラウスの「ワイン、女、歌」というワルツを思い出しちゃいました( ̄ー ̄)ニヤリ

この曲、やはり出だしの「奔流」が気に入るかどうかで、評価が決まりやすいと思います。サウンドとしてはバイエルンの金管が大好きですが、この曲に関してはドレスデンも甲乙付けがたいというのが私の感想です。4楽章の「輝かしい黄昏」も素晴らしい。

管楽器の立場で見ると、シューマンは弱奏の部分でも「他の楽器とのユニゾン」が多くて、自由に吹けないし(これくらいソロでやらせてよ」という部分もある)、音程音色に気を遣うし、演奏がざわざわして弱奏になりにくいのです。安易な対策は強奏をうんと強く演奏することですが、それでは品がありませんし、シューマンらしくなりません。

指揮者の良い統制と楽員の良いアンサンブル、という条件を兼ね備えているのが、ハルくんさまご推薦の名盤ということになりそうです。

投稿: かげっち | 2009年5月11日 (月) 12時32分

こんばんは。「ライン」はズバリ、サヴァリッシュですね。まさにドイツ演奏家による正統派サウンド。好感が持てる指揮者ですからね。
ベルリン・フィルではカラヤンのがありますが出来すぎている。再認識したのはデッカのオーストラリア輸入盤によるメータ、ウィーン・フィル。オケはバーンスタインよりもまとまりが良くて優れている。グラデーションが効き、流麗でダイナミックに聴かせてくれる。時には気分転換します。

投稿: eyes_1975 | 2009年5月11日 (月) 21時58分

かげっちさん、こんばんは。

そうですね、この曲の場合には「指揮者の良い統制と楽員の良いアンサンブル」は条件になるでしょうね。それは正に「ドイツ風」とも言えます。更に加えるに「ほの暗いロマン性」が要求されるのでしょうが、2番や4番ほど深くは無くても良さそうです。
いずれにしてもシューマンの響きは好きですねぇ。音が渾然としているのが魅力なのですよ。ハッキリスッキリは余り好みません。ブラームスと同じでウイーンフィルだとどうもスッキリし過ぎる場合が多いのです。自分的にはやっぱりドイツのオーケストラが好きだなぁ。

投稿: ハルくん | 2009年5月11日 (月) 22時56分

eyes_1975さん、こんばんは。

「ライン」はズバリ、サヴァリッシュ。同感です。正しくはドレスデン+サヴァリッシュですが。両者の幸福な組み合わせがこの名演を生んだのだと思います。
音に厚味と鳴りの良さが有っても、音色はあくまでも地味で滋味に溢れるという、正に素晴らしいバランスを保っていますね。

投稿: ハルくん | 2009年5月11日 (月) 23時03分

私も「ライン」は好きな曲だけにコンヴィチュニー、スイトナー、サヴァリッシュ、ジュリーニそしてチェリビダッケの録音は聴いています。特にコンヴィチュニーの交響曲全集のいぶし銀のようなサウンドは絶対に忘れてはいけないと思います。私は「ライン」より1番と4番の演奏の方が好きなのですが・・・
チェリビダッケ盤は「ライン」を聴くというよりチェリビダッケの演奏を聴く録音でしょう。
ジュリーニ指揮ロスフィル盤は大好きな録音です。スケールも大きく、格調も高く、私にとって一番手かもしれません。
そして私にとって忘れてはいけないのが朝比奈隆が1995年、新日本フィルを振った録音。無骨な男が心から作品に共感している演奏と言うべきか。雄大な演奏です。
私はまだクーベリックの録音を聴いていないので機会があればぜひ聴きたいと思います。

投稿: オペラファン | 2009年5月12日 (火) 23時44分

>オペラファンさん

はじめまして。

ジュリーニ=ロス・フィルの演奏が大好きとのことで、とても嬉しいです!
私は『ライン』をジュリーニ=ロス・フィルのCDで初めて聴いたということもあり、強い思い入れがあります。
サヴァリッシュ=SKDの演奏ももちろん安定感を覚えますが、それとは趣を異にする安定感を覚えますね。
このコンビで4番も収録して欲しかったです。

投稿: たろう | 2009年5月13日 (水) 00時01分

オペラファンさん、こんばんは。

やはりサヴァリッシュ/ドレスデンやコンヴィチュニー/ゲヴァントハウスのいぶし銀のサウンドは魅力的ですよね。正にドイツの音だと思います。

ジュリーニはたろうさんもお気に入りとの事でしたので是非とも聴いてみようかと思います。朝比奈御大もこの曲は聴いていません。こちらも聴いてみたいものです。

投稿: ハルくん | 2009年5月13日 (水) 22時04分

>たろうさんへ
こちらこそはじめまして。

さてジュリーニ指揮ロスフィル盤をお気に入りの方がいらっしゃって本当にうれしいです。
私がこの録音を聴いたのはレコードでした。初めてシューマンの交響曲の良さを知った演奏でした。
もし4番の録音があれば、さぞかし深い演奏だったでしょう。

投稿: オペラファン | 2009年5月13日 (水) 23時50分

>オペラファンさん

私がジュリーニ=ロス・フィル盤に出会ったのは、確か中学1年生位の時だったと記憶しています。私はCDで、ジュリーニの「ライン」とシノーポリ=フィルハーモニア管の「未完成」がカップリングされたものでした。

ジュリーニの指揮は全ての演奏が当たりとは思っていませんが、「ライン」は当たりの1つですね。

投稿: たろう | 2009年5月14日 (木) 00時42分

こんばんは。
トラックバック送信させていただきましたです。
1週間経ってやっと書きました。
相変わらずしょ~もないことを思うがままに書きなぐってひとりで喜んでおります。
それでは失礼します
この1週間はラインの1週間でした。
やっぱりサヴァリッシュ/ドレスデンがいいですね・・・安心?して聴けます。

投稿: はるりん | 2009年5月16日 (土) 20時49分

ココログって送信したコメントの編集ができないんですね。
何回もコメント送ることになってすみません。(´Д`;≡;´Д`)アワアワ
ブログ初心者のため・・・昨晩トラックバックがうまく送信できないみたいで、今朝もう一度送信しました。
送信した後で気がついたのですが承認制だったとしたらすみません。お手数ですが余分な分を削除お願いします。
送信されていなかったらご連絡いただけますか?
よろしくお願いします。
このコメントも削除してくださっていいですよ。(o^-^o)

投稿: はるりん | 2009年5月17日 (日) 08時25分

はるりんさん、こんばんは。

ええ、トラックバックは承認制にしているのですよ。いかがわしいTBが時々有りますので。承認が遅くなってしまい申し訳有りませんでした。
コメントはそのまま残しておきますよ。これはこれでかまいませんので。
なにはともあれTBどうもありがとうございました!

投稿: ハルくん | 2009年5月17日 (日) 21時37分

こんばんは、ハルさん。

先日「展覧会の絵」の記事にコメントさせていただいた者です。

さて、ハルさんお勧めの音楽はどれも僕の耳に合うこと、なかでもザンデルリンク/SKDのブラームス交響曲がとりわけ素晴らしいということは、前回のコメントでも触れさせていただきました。

そして、当然の様に、このページにたどりついたわけです。

さっそく購入したサヴァリッシュ/SKDのシューマンを聴いてみると・・・

やはり、期待通りの心揺さぶられる本当に素晴らしい音色。

僕には、むしろザンデルリンク/SKDのブラームスよりも味が濃い気すらします。

どうも、僕はこの「音」が好きなようです。

そこで、ハルさんにお願いです。この「音」が手に入るCDを何枚かご紹介いただけないでしょうか?

自分でも、この「音」を求めて、ブロムシュテットのブルックナー4番・7番、ヨッフムのブルックナーを何枚か購入したのですが、少し違う気がするのです(ヨッフムの7番はとても良いのですが)。

これは、録音条件やリマスター等の問題なのでしょうか?それとも、SKDが本当に美音だったのは70年代の前半までだったのでしょうか?

また、長文になり大変恐縮ですが、ぜひ、ハルさんお勧めのCDをご紹介ください。

失礼します。


投稿: nori6969 | 2011年11月17日 (木) 19時43分

nori6969さん、こんばんは。

このシューマンは演奏も素晴らしいですが、録音も本当に優秀ですね。SKDの音をこれだけ魅力的に捉えた録音は珍しいかもしれません。
確かにザンデルリンクのブラームス以上かもしれませんね。

1970年代のSKDが真に魅力的だったことはあると思います。特に目立つのが、ゾンダーマンという名人ティンパニー奏者です。この人の叩きの上手さと音色は最高です。影響大ですね。

他に録音は決して多く有りませんが、似た味わいを求めるとすれば、ルドルフ・ケンぺのリヒャルト・シュトラウス管弦楽集、ブロムシュテットのベートーヴェン交響曲全集、カラヤンの「ニュルンベルグのマイスタージンガー」全曲、あたりが真っ先に思い浮かびます。
但し、マスタリングによっても大分印象が変わりますのでご注意をされた方が良いです。

投稿: ハルくん | 2011年11月17日 (木) 21時51分

ハルさん。こんばんは。

さっそく、お勧めのCDを教えていただき、ありがとうございます。

特にブロムシュテッドの全集は、先日購入したチェリビダッケのボックスがいまひとつピンとこなかったので、真っ先に購入してみます。

ところで、僕がSKDの音で最も心惹かれるのは、枯れた響きの弦楽器の音色もさることながら、ハルさんのご指摘の通りでティンパニーの音色なのです。

表現が適当でにかも知れませんが、「ドゥムッ、ドゥムッ」と独特の音色を響かせ、随所で決まるゾンダーマンのティンパニーはなんとも快感で、他のオーケストラでは味わえない魅力だと感じています。

僕はロックを聴く場合にも、ドラムの名手がいる(いた)バンドに心惹かれます。クリムゾン、ツェッペリン、ザ・フー、ELP、TOTOなどです。

僕は打楽器好きなのかもしれません。

最後に、僕からもロックも聴かれるハルさんにお勧めのCDを。最近発売されたクリムゾンの「ディシプリン」の40周年記念盤は驚愕の高音質リマスタリングで、ビル・ブラッフォードの超絶ドラミングを心ゆくまで堪能することができます。

よろしかったら、ぜひ。

投稿: nori6969 | 2011年11月17日 (木) 23時55分

nori6969さん、こんにちは。

元々SKDの革張りのティンパニーの音は魅力的ですが、おっしゃる通りゾンダーマンは最高の名手ですね。

「ディシプリン」は棚の奥にしまい込んで最近聴いていませんが、最新リマスター盤のことは知りませんでした。聴いてみたいですね。
ありがとうございます。

投稿: ハルくん | 2011年11月19日 (土) 10時08分

 こんにちわ。

先日、同じマンションに住んでいるアマチュアオーケストラで、チェロを弾いている知人Kさんの定期演奏会に行ってきました。
目当てはシューマンの「交響曲ライン」です。
アマチュアといえども質が高いオーケストラと思いました。
色んな楽器が重なって、個々の楽器がはっきりしないのではと思っていましたが、しっかりとメロディーラインを表現していました。
また、シューマン色と申しましょうかセピア色。しかも切なくなるようなロマンも漂い、プロに「勝るとも劣らない」とでも言いたくなるラインの演奏に大満足でした。
特に終楽章のコーダ、おおいに盛り上げた表現に目頭が熱くなりました。

Kさんに昨日お会いしましたので、お礼と「ラインの最後の盛り上がりが凄かったですね!!。とか、チェロ協奏曲での伴奏の一部分で他のチェロ奏者はピッチカートなのにKさんだけ旋律を弾いているのが見えましたが........あそこはオブリガートですか?」などお喋りしました。
文章では表現できませんが、生演奏で会場を共にした者だけが解る話は楽しいものでした。

ハイティンク:アムステルダム・コンセルトゲボー管よりも熱い演奏であったことは、確実です。
私の目頭を熱くしてくれましたからね!

投稿: たつ | 2012年6月 4日 (月) 20時08分

たつさん、こんばんは。

とても素晴らしいアマチュアオーケストラなんですね。
細かい部分をとやかく言えば別ですが、アマチュアの演奏に感動させられた経験は何度も有ります。自分もかつてはアマオケに所属していたので、自分の演奏では毎回感動していましたけどね。(笑)

いずれにしても、そのコンサートは良かったですね。

投稿: ハルくん | 2012年6月 5日 (火) 01時16分

ラインは4番とは方向性は違いますが、親しみやすい曲でとても好きです。
個人的によく聞くのはシューリヒト・パリ高等、ジュリーニ・ロスフィル、カラヤンです。この中だとジュリーニが豪華なイメージでとても好きです。ただし、違和感なく聞けるのはむしろシューリヒトだったり。
サヴァリッシュ、今度聞いてみたいと思います。

投稿: ボナンザ | 2014年3月19日 (水) 22時31分

ボナンザさん

「ライン」良い曲ですよね。僕も大好きです。

この曲にはどうしてもドイツの片田舎のような素朴な音色を求めたくなるので、そうするとサヴァリッシュ/ドレスデン盤は最適なのです。
機会ありましたら是非お聴きになってみてください。

投稿: ハルくん | 2014年3月19日 (水) 22時58分

こんにちは。
パトロール指定の中古屋で、サヴァリッシュ/ドレスデン盤の初期蘭盤¥324で入手し、昨夜聴きました。

>初期のLP盤で聴く音は更に格別

冒頭から厚く豊かな音にムムっ←となるも、The EMIなモヤっとした音が...。2楽章あたりからは気にならなくなりました。コレはLPで是非聴いてみたい。

2番も収録されているのですが、貴Blogで紹介されたら聴きます笑。

投稿: source man | 2014年5月10日 (土) 09時20分

source manさん、こんにちは。

EMIといっても東ドイツとの共同制作ですので、当時の東ドイツ録音と似た印象ですね。SKドレスデンの持つ響きを良く生かしていると思います。

2番も聴いてみて下さい。他の3曲に比べて聴く回数は少ないですが、良い曲だとは思いますよ。どうぞご遠慮なさらずに。(笑)

投稿: ハルくん | 2014年5月10日 (土) 11時40分

第一楽章と第二楽章のバランスが難しいと思います。余り第一楽章を雄弁にやると第二楽章がかすんでしまうし、第一楽章の冒頭部だけでも様々な解釈があって興味がつきません。先日シューリヒト/PCOのモノラル盤の第4楽章を聞きオルガン的な響きにびっくり!ただモノラル盤なのでミキシングで調整かな?ジュリーニ・レバイン・テンシュテット・クレンペラーいずれも甲乙付けがたいです。スタンダードな演奏は選びにくいです

投稿: k | 2014年9月30日 (火) 06時37分

Kさん

「ライン」に関しては、サヴァリッシュ/ドレスデン管がテンポの良さと言い、響きの美しさと言い完全無欠の名演奏ですね。正にこの曲のスタンダードになり得ます。

投稿: ハルくん | 2014年9月30日 (火) 22時28分

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