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2009年4月28日 (火)

グリーグ 劇付随音楽「ペールギュント」第1、2組曲 ~ぶらり北欧の旅~ 

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ノルウェーを放浪中のフーテンのハルくんですが、好きな芝居を見たさにとある町の劇場に立ち寄りました。出し物は有名な「ペールギュント」です。この劇音楽は誰でも知っているほど有名ですね。僕が中学校の頃には音楽授業の鑑賞曲でしたし、「朝」という曲はいたるところでBGMに使用されています。でもこの話の内容は結構支離滅裂なのですよ。というよりも主人公のペール・ギュントはとんでもない男なのです。話の内容を引用してみますと・・・・

落ちぶれた豪農の息子ペール・ギュントは母親と暮らす夢ばかり見ている男。かつての恋人イングリッドを結婚式から奪取して逃亡する(まるで「卒業」だね。)ところがじきにイングリッドに飽きて捨ててしまう。それからまた他の娘と婚礼寸前までゆくが逃げ出してしまう。さらに純情娘ソルヴェイグと恋に落ちるが彼女をおいてまた放浪の旅に出てしまう。山師になって金をもうけては無一文になったり、精神病院に入って皇帝になった気になってみたりするが、結局は年老いて帰郷する。ペールが死を意識して歩いていると、あるボタン職人に出会う。このボタン職人というのは実は、死んで天国に行くような善人でもなく、地獄に行くような悪人でもない「中庸」の人をボタンに溶かしこむのが仕事の職人だった。それを知ったペールはボタンには成りたがらず、自分は善悪を問わず中庸では無かったことを証明してもらおうと駈けずりまわる。ところが誰もそれを証明してはくれない。けれども最後の証人として会ったソルヴェイグは彼に子守唄を歌い、それを聞きながらペールは永眠する。

と、ざっとこんな話です。もしも最後にフーテンの寅さんがペールに会ったら何と言うでしょうね。「そうかい、そうかい。おっちゃんは随分苦労してきたんだねえ。でも安心しな。おてんとうさんはみんな分かっていなさるよ。」こんな優しい言葉をかけてあげるのではないでしょうか。

さて、この音楽を聴くのに素晴らしい演奏が有るのでご紹介します。

41b20vy3vyl__ss500_ アリ・ラシライネン指揮ノルウェー放送管(1996年録音/ワーナーミュージック盤) 有名曲だけに昔から多くの指揮者が大オーケストラと録音していますが、それらはまずほとんどが大げさで派手な演奏です。その点、この自国ノルウェーのオーケストラは響きが一味違います。「朝」のなんという爽やかさでしょう。空気感が全然違うのです。カラヤン/ベルリン・フィルだと「朝だぞ~!日の出を拝みにさっさと出て来い~!」という感じなのですが、同じ北欧のフィンランド出身のライシネンが指揮するこの演奏では、静かに優しく声をかけられて気持ちよく目が覚めてゆく感じなのですよ。「オーゼの死」もたいていはぶ厚い弦楽群がこれでもかと大げさに歌い上げますよね。ラシライネンはそうではなく、静かに、しかし心を込めて歌います。なので悲しみの深さが余計感じられるのです。「アニトラの踊り」はうって変わってセンス抜群ですし、「山の魔王の宮殿で」は決してこけおどしでない迫力が最高です。終曲の「ソルヴェイグの歌」では淡々とペールの帰りを待ちわびる心を歌い上げます。

どうぞ「こんな中学校の鑑賞曲など今更聴かないさ」とおっしゃられる人にこそこの演奏を聴いて頂きたいと思います。たまたま一度お会いしたことも有る音楽評論家の許光俊さんが「クラシック名盤バトル」の中でこのCDを取り上げているのを見たときにはわが意を得たりでした。あの先生は結構キワモノ(?)を推薦することが多いですが、これぞという推薦盤もあるので注目はしています。

それにしても、とうとう世界中で発生した新型インフルエンザ。トンだことになりました。安心して世界を旅行出来なくなってしまいますよね。旅好きのフーテンのハルくんはこのまま旅を続けるのでしょうか。

(注:ハルくんの旅行記はあくまで創作です)

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コメント

そういうお話だったんですかw(゚o゚)w
「朝」だけを聴いているととてもそんな風には・・・いやぁ驚きました。
しょーもない男だね~~┐(´д`)┌ヤレヤレ
でも西洋ものって放蕩三昧というか放浪の最後にかつて愛して捨てたはずの女性に魂を救われるってパターンが多くないですか・・・
聖母愛とかマドンナ崇拝ってものの延長線上にあるような気がするのですが。
神の恩寵によって救われるのでは宗教色が強くなるというか教訓めいてくるというか・・・それでは劇にならないので、神の代理としての聖母崇拝。そしてマドンナ。
まぁこれは私の勝手な憶測ですが。
これは聴いてみたくなりました。。。
私はこーゆーしょ~もない男の話がワリと好きなんですよ。

投稿: ペール・ギュントって | 2009年4月28日 (火) 21時26分

はるりんさん、こんばんは。

いやー、女性はやっぱり男性にとってはいつでも母の存在ですよ。普段はリードしているつもりでも、ちょっと落ち込んだ時なんかは甘えたくなりますもの。ただし本当に甘えさせてくれるかどうかは別ですけど。(苦笑)
ほうら、はるりんさんもこーゆーしょ~もない男性が案外好きでしょう?やっぱりマドンナなのですよー。

投稿: ハルくん | 2009年4月28日 (火) 21時39分

(笑)・・・

まあペール・ギュントだけでなく、レミンカイネンも、スサノオノミコトも、冷静に考えれば手が早くてしょうもない野郎と言えるでしょうね。こういう男が出てくるのはヨーロッパの話だけでないのかもしれません。確かに説話では、身を滅ぼして母親に拾われるという結末が少なくないですね。聖書に出てくる放蕩息子は父親の元に帰りますが、これは「神の元に帰れ」という例え話だから仕方がないでしょう。

ところでカール・シュルヴィッツという人の「夜明け」という絵本があります。ノルウェーの暗い冬が明ける頃のこと、闇の中をお父さんに連れられて峠まで行くと、日の出が見えた!という話です。ぜひペール・ギュントの「朝」を聴きながらご覧ください。

投稿: かげっち | 2009年4月28日 (火) 21時51分

わ~~~。
私ってすごくバカなことに、名前入れるところにタイトル入れてる。。。
すみませんです。

そうなんですよ。
こーゆーしょ~もない男がけっこう可愛くてですね・・・

カラヤンの「朝だぞ~!日の出を拝みにさっさと出て来い~!」とても受けました。
シベリウス・シリーズからずっと読んでましたが、やはり北欧ものは北欧ものに限るのでしょうね。
とあるブロガーさんも同じようなこと言っていました。

投稿: はるりん | 2009年4月28日 (火) 21時58分

かげっちさん、さっそくその「夜明け」という絵本をWebで調べてみました。本当に素適な絵本のようですね。そのうち購入してみようかな。
ご紹介ありがとうございました。

投稿: ハルくん | 2009年4月28日 (火) 22時04分

はるりんさん、僕はもともと「本場もの」が好きなのですよ。料理と同じなのです。微妙な味付けってやっぱり本場の職人と食材でないとなかなか出ないでしょう?
北欧料理は北欧で食べたいし、イタリア料理はイタリアで、フランス料理はフランスで、スペイン料理はスペインで、讃岐うどんは香川県で食べたいと思うのです。いたって単純なことなのです。
ですので音楽も北欧ものに限らず大抵は本場、自国演奏家のものが好きなのですよ。味わいの違いって絶対に有ると思います。

投稿: ハルくん | 2009年4月28日 (火) 22時13分

「ペールギュント」は学校の音楽の時間の鑑賞曲のため、たいへん損をしている作品と思います。組曲形式での演奏のイメージが強いのでしょう。イブセンの戯曲への付随音楽であるという事を忘れがちだと思います。原曲で聴くと全く印象が違って聴くことができます。
第1曲の第1幕への前奏曲もペールとソルヴェーグのその後を暗示しているような音楽ですし、「山の魔王の宮殿で」はコーラス入りで聴くと組曲と比べて全く印象が違います。また「ソルヴェイグの歌」はやはりソプラノの独唱でソルヴェイグの思いを切々と歌い上げた歌入りで聴きたいものですし、最後の音楽(第26曲)の「ソルヴェイグの子守歌」は本当にしんみりします。
私は持っているCDは残念ながら本場物ではなく心苦しいのですが、ブロムシュテット指揮サンフランシスコ交響楽団の20曲が収録されている全曲からの抜粋盤です。(デッカ)
解説もしっかりとしており重宝しています。
アリ・ラシライネン指揮ノルウェー放送管の録音は組曲形式でしょうか?全く知りませんでした。北欧のサウンドで「ペール・ギュント」を聴いてみたいものです。

投稿: オペラファン | 2009年4月28日 (火) 23時42分

オペラファンさん、こんばんは。

ラシライネン/ノルウェー放送は残念ながら組曲盤なのですよ。でもそれを補うだけの本場ものの良さが有ると思います。

ブロムシュテット/サンフランシスコはシベリウスでとても素晴らしい演奏をしていましたからグリーグも良さそうですね。
出来ることなら話の筋を順に追って声楽入りで聴きたいものです。

投稿: ハルくん | 2009年4月29日 (水) 00時02分

こんばんは。ブロムシュテット、サンフランシスコ響は私も持ってます。
実は「ペールギュント」は「朝」と「ソルヴェイグの歌」しか知らなかった。それがカラヤン、ベルリン・フィルで第2組曲形式であることを初めて知ったのです。ちなみにカラヤンはウィーン・フィルで組曲を抜粋して取り上げてます。
ブロムシュテットは北欧音楽のスペシャリストとも言われています。「ペールギュント」の劇版はこれしか持っていませんが、手を抜かないサウンドで臨場感があります。

投稿: eyes_1975 | 2009年4月29日 (水) 23時22分

eyes_1975さん、こんにちは。

劇版の全曲盤CDは他にヤルヴィ/エーテボリも有りますね。それに自国ノルウェーのベルゲンフィルの録音も有るようなので私としては大いに気になります。
やはりこの曲は北欧の演奏家で聴きたいところです。

投稿: ハルくん | 2009年4月30日 (木) 06時04分

ハルくん様

morokomanです。(^^)

『春の祭典』『親愛の声』に引き続き、またしても図書館で良いCDを聴くことができました。
ここで紹介されているラシライネン盤です。

もっとも、演奏そのものは同じですが、CDは違います。morokomanが聴いたCDのカップリングはノルウェーの後発の作曲家セーヴェルーの『ペール・ギュント組曲』です。
つまり、新旧のノルウェーの作曲家による『ペール・ギュント組曲』が、1枚のCDに収録されているという面白い企画のCDです。

ですが、ここはラシライネンの演奏について書きたいので、グリーグの作品のみ取り上げます。

>有名曲だけに昔から多くの指揮者が大オーケストラと録音していますが、それらはまずほとんどが大げさで派手な演奏です。その点、この自国ノルウェーの演奏家はアプローチが一味違います。「朝」のなんという爽やかさでしょう。空気感が全然違うのです。カラヤン/ベルリンフィルだと「朝だぞ~!日の出を拝みにさっさと出て来い~!」という感じなのですが、ラシライネンだと静かに優しく声をかけられて気持ちよく目が覚めてゆく感じなのですよ。「オーゼの死」もたいていはぶ厚い弦楽群がこれでもかと大げさに歌い上げますよね。ラシライネンはそうではなく、静かにしかし心を込めて歌います。なので悲しみの深さが余計感じられるのです。「アニトラの踊り」はうって変わってセンス抜群ですし、「山の魔王の宮殿で」は決してこけおどしでない迫力が最高です。終曲の「ソルヴェイグの歌」は淡々と慈しみに満ちていて、死に行くペールの心を慰めます。(ハルくん様)

ラシライネン盤については、全くハルくん様と同意見ですね。余計な装飾もハッタリもない、必要不可欠な力しか入れないが故に「本物」が滲み出る名演です! 

ハルくん様がお持ちのCDには、ラシライネンの顔写真は掲載されていますでしょうか? morokomanが聴いたCDでは写真がありました。見てビックリ! いかつい感じの、ボクサーとかレスラーとか言った方が納得できる雰囲気を持った人ですね。(^^;) 人は見かけに寄らないと申しますが、その言葉が証明できる写真ですよ。

また、文章を読む限り、ハルくん様はラシライネンをノルウェーの人であると思ってらっしゃるようですが、「○○ネン」となっていることから、morokomanは「ノルウェー人ではないのでは? ノルウェーだったら○○センになるはず!」「○○ネンはフィンランドの名前だから、ラシライネンはフィン人だ」と思っておりました。確認するとその通りで、フィンランドの出身ですね。もしかすると指揮法をパヌラから学んだのかもしれません。その可能性は充分ありますね。どちらにせよ、本当にフィンランドの人材の豊富さには、目をみはらされるものがあると思いますね。(^^) 

投稿: morokoman | 2012年10月23日 (火) 21時44分

morokomanさん、こんばんは。

おっしゃるとおり、てっきりアリ・ラシライネンはノルウェー人だとばかり思い込んでいました。確かに、この人はフィンランドの出身ですね。いかつい(鼻の潰れたような?)ボクサー顔は典型的なフィン族の顔ですね。
パヌラ教授に指揮を習ったのも間違いはなさそうです。またしても教授のお弟子さんの名指揮者が増えましたね。

どうもありがとうございました。
記事には若干の修正を加えておきます。

投稿: ハルくん | 2012年10月23日 (火) 22時06分

ハルくん様

おお~、早速の修正、素晴らしい手際の速さですね。

>この自国ノルウェーのオーケストラは響きが一味違います。

全くその通りですね。
でも、だからこそ少し悔しい思いがします。組曲ではなく、ぜひ全曲抜粋盤を出して欲しかったです。

と言うのは、これほどの演奏が出来るのでしたら、是非「序曲(第1幕への前奏曲)」と「ソルベイグの子守歌」を聴きたかったですね。

序曲(第一幕への前奏曲)では、その途中で、ノルウェーの民俗楽器であるハルダンゲル・フィドルの奏法を思わせる、素晴らしい独奏がヴィオラで演奏されます。

morokomanはこれをバルビローリ/ハルレ管弦楽団の演奏で聴き、大変感激しました。

ぜひこの部分はノルウェーのトップの演奏家で聴いてみたいのです。バルビローリ盤以上の感激が味わえるのではないでしょうか?

それと、最後の「ソルヴェイグの子守歌」。「ソルヴェイグの歌」とは違う曲です。これもバルビローリ盤で聴き、あまりの素晴らしさに涙が出ました。なぜグリーグがこれを組曲で外してしまったのか、不思議です。

morokomanがグリーグだったら、「アラビアの踊り」は外してそこに「ソルヴェイグの歌」を入れ、「ペール・ギュントの帰郷」の後に「ソルヴェイグの子守歌」を入れますね。

それはともかく、これもノルウェーの演奏家達の演奏で聴きたいです。

この2曲が入っていないのが、返す返すも残念です。

投稿: morokoman | 2012年10月23日 (火) 23時06分

morokomanさん

そうですね。全曲盤は本当に録音が少ないですね。
しかもノルウェーの演奏家でとなると、ほとんど有るような無いような。
この曲は、やはりオスロフィルかベルゲンフィルで聴きたいところです。

僕は「アラビアの踊り」は結構好きなんですけど(汗)、「ソルヴェイグの子守歌」は入れて欲しかったですね。劇の結末として重要ですからね。

投稿: ハルくん | 2012年10月23日 (火) 23時48分

ハルくん様

日を改めまして、続きです。(^^)

ペール・ギュントに関しては、これからもあまり話題になることは無いと思いますので、どうかお付き合いください。

>僕は「アラビアの踊り」は結構好きなんですけど(汗)

ありゃりゃ……(^^;)。
でも、シベリウスの『ペルシャザールの饗宴』もそうなんですが、やっぱり「北欧版の中近東音楽」なんですね。少し嘘っぽさを感じてしまうので、この「アラビアの踊り」は外したら……などと思ってしまったのです。

ですが、ハルくん様に敬意を表し、以下に書き改めます。


「morokomanがグリーグだったら、第1組曲の最初に「序曲」を加え、第2組曲の終わりに「子守歌」を加え、両組曲とも5曲にします。」 
これだったら大丈夫ですね。(^^)


それから、ハルくん様の記事に移ります。

>もしも最後に寅さんが彼に会ったら何と言うでしょうね。(略)こんな優しい言葉をかけてあげるのではないでしょうか。(ハルくん様)

ハルくん様は優しいなぁ……。

実は若き日のグリーグがこの劇音楽を依頼されたとき、

「こんな奴(ペール)は嫌いだ!」

と言ったそうな。内心この仕事は意に沿わなかったのではないでしょうか。それでもこれだけの曲を作ってしまうのはさすがですけど。かなり苦しんだという記録が残っていますね。


>ペールが死を意識して歩いていると、あるボタン職人に出会う。

このボタン職人のことは知りませんでした。「ペール・ギュント」を扱ったCDの、どの解説書にも紹介されていないからです。

実に不気味な存在ですね。絶対人間ではありませんね。「中庸」の人をボタンに溶かしこむなんて……。ファンタジー小説の元祖とも言える、ロード・ダンセイニ(アイルランドの作家。『指輪物語』のトールキン、『ゲド戦記』のル・グィン、『クトゥルー神話』のラブクラフトなどに絶大な影響を与えた人物)の創作神話やファンタジー小説に出てきそうな存在です。想像するだに恐ろしい、実に気になる人物ですね。

このボタン職人について、もっと情報をお持ちでしたら、ぜひお教えください。

投稿: morokoman | 2012年10月24日 (水) 22時06分

morokomanさん、こんばんは。

コメントを沢山ありがとうございます。
こんな旧記事を詳しくお読み頂けて大変嬉しいです。

なるほど、5曲構成の組曲版!これは通常の組曲版よりも絶対に良いですね。誰かレコーディングしませんかね。

いや僕が優しいと言うよりも、寅さんが優しいのです。これは映画の中で聴いたようなセリフです。故郷を離れて放浪する者同士の共感を想像させるので、こんなセリフを思いつかされました。

この記事を書いた時に、ボタン職人のことをどこで読んだのかは、すっかり忘れてしまいました。(汗)
ですので、申し訳ないのですが、この他に情報は知りません。
しかし本当に恐ろしい存在ですね。「中庸」の人がボタンにされてしまうなんてねぇ。

投稿: ハルくん | 2012年10月24日 (水) 23時22分

早速のご返事、ありがとうございます。

>コメントを沢山ありがとうございます。
こんな旧記事を詳しくお読み頂けて大変嬉しいです。

実はけっこうヒヤヒヤしていたんですよ。最新の記事ではないので、「よりによってこんな古い記事にコメントを付けやがって」とお思いになられるかもしれないな、とも思えましたから。

でも、ハルくん様が喜んでくださるので、コメントを出した甲斐がありました。(^^)

>なるほど、5曲構成の組曲版!これは通常の組曲版よりも絶対に良いですね。誰かレコーディングしませんかね。

やって欲しいですね~。しみじみそう思います。

>故郷を離れて放浪する者同士の共感を想像させるので、こんなセリフを思いつかされました。

そうですね。確かに放浪者ならではの「共感」はあると思います。待ってくれる人-ソルヴェイグやさくら-もいますしね。


>ですので、申し訳ないのですが、この他に情報は知りません。


う~む、残念。しかしペール・ギュントの資料に当たる機会は出てくるでしょうから、その時調べてみることにします。興味をかきたてて下さる貴重な情報、どうもありがとうございました。


そして最後にハルくん様の記事に今一度戻ります。

>どうぞ「こんな中学校の鑑賞曲など今更聴かないさ」とおっしゃられる人にこそこの演奏を聴いて頂きたいと思います。

確かに一聴の価値ある演奏でした。ハルくん様と図書館に感謝! ですね。(^^)

「中学校の鑑賞曲」-確かにそうですね。いえ、現在なら「母と子のコンサート」でも取り上げられそうな曲です。非常にわかり易い曲ですから。

ですが、morokomanのような人間にとっては、グリーグと言えば「ペール・ギュント」と言う現在にいたる状況は、極めて不満です。

グリーグには後年、『交響的舞曲集』という大傑作を作曲しています。初めて知った時はぶっ飛びました。

「なんでこれが演奏されないんだ!!」

と思ったものです。「ペール・ギュント」の世俗的な人気の陰に隠れてしまって光が当たらないんだとしたら-おそらくそうでしょうが-「ペール・ギュント」が憎たらしくなってくるんですよ。(^^;)

評論家のU野先生がシベリウスの第2番を悪ざましに罵る気持ちが、実に良くわかるんですよ。ひとつの突出した人気作品のおかげで、真の傑作がスポイルされてしまうことへのいらだたしさ。U野先生もmorokomanも、共通して持っている感情です。


投稿: morokoman | 2012年10月24日 (水) 23時45分

morokomanさん、こんばんは。

「交響的舞曲集」って、そんなに凄い曲でしたっけ?それほど真面目に聴いていませんでしたので、今度聴き直してみます。

宇野功芳先生は実際に2、3度お話をしましたし、非常に影響を受けた評論家です。
「シベ2を聴くくらいならシベ1を聴くべきだ」という評論ですね。正直、これには余り賛同していません。
そりゃ4番以降の曲は、2番と比べたら深さが雲泥の差ですよ。でも2番もやはり良い曲ですし、1番がそれよりも格段に上だとも思っていません。有名で親しみ易い2番から入門して徐々に後期の曲の深みにはまってゆくのが問題あるのかなぁ。
モーツァルトだって、「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」から入って少しも悪いことは無いと思うのですよ。

投稿: ハルくん | 2012年10月25日 (木) 22時02分

ハルくん様、レスありがとうございます。(^^)

>「交響的舞曲集」って、そんなに凄い曲でしたっけ?

おおお~、さすがハルくん様! 『交響的舞曲集』をご存知だとは! (^o^)
嬉しいですね~。ご存知ない方が沢山いらっしゃるんですよ。(と言うか、よほどのマニアでなければ知らないと思います)
ですから、

morokomanが「グリーグの最高傑作は『交響的舞曲集』である!」と心の底から確信に満ち溢れてキリッと断言しても、
ほとんどの方は、「は? なにそれ?」

……ということの繰り返しで、会話にすらなりません(涙)。ハルくん様のように「そんなに凄い曲でしたっけ?」という反応があるだけでもありがたいです。

今ハルくん様が特集を組んでおられるブラームスとはちがい、とにかく知られていません。「は? なにそれ?」の多さには「マイナーの悲哀」を感じてしまいますね。

『交響的舞曲集』だけではありません。グリーグも、知られざる傑作はかなり多いです。ご存知のものもあるでしょうが、例えば弦楽四重奏曲やヴァイオリン・ソナタ、チェロ・ソナタ、ピアノ・ソナタと言った室内楽や器楽曲などなど。

音楽メディアには「もっともっとこうした作品に光をあててくれよ~」と願っているのです。

>それほど真面目に聴いていませんでしたので、今度聴き直してみます。

ええ、ぜひぜひ。ハルくん様の気がむいた、お暇な時にでも(^^)

でも、受け止める感想は人それぞれですから、ハルくん様が例えば

「聴いてみたけど、やっぱり大したことのない凡作だった」

という感想を仮りにもたれたとしても、それはそれで立派なご意見です。morokomanは尊重いたします。


>宇野功芳先生は実際に2、3度お話をしましたし、非常に影響を受けた評論家です。

そうですか~。それは羨ましいですね。(^^)


>「シベ2を聴くくらいならシベ1を聴くべきだ」という評論ですね。正直、これには余り賛同していません。

申し訳ありません。この評論ではありません。どうも誤解をさせてしまったようで……。これは私の書き方が悪かったです。言葉が足りず、私の不徳と致すところです。(^_^;A

もっと詳しく書きたいのですが、そうするとえらく長くなりますし、グリーグの記事とも離れますので、後日場を改め、整理した上で書きたいと思います。

ちなみに、ハルくん様の

>でも2番もやはり良い曲ですし、1番がそれよりも格段に上だとも思っていません。

は、morokomanも「おっしゃるとおりです」と賛同いたします。

>有名で親しみ易い2番から入門して徐々に後期の曲の深みにはまってゆくのが問題あるのかなぁ。

についても、「全く問題ありません」というのが私の意見です。あとの「アイネ・クライネ……」で例えたことについても全く同じ気持ちなのです。

では、なんだ? ということでしょうが、この場はまず、言葉が足りずに誤解をさせてしまったことを、深くお詫び申し上げます。

話は違いますが、今取り組んでおられるブラームスの特集、とても楽しみにしております。(^^)

投稿: morokoman | 2012年10月26日 (金) 21時23分

morokomanさん、こんばんは。

グリーグが好きな方は恐らくどの曲を聴いても受け入れられると思いますね。シベリウスの場合も同じです。
その点で、実際はmorokomanも同じご意見のようでしたので安心しました。

ありがとうございます。今年はブラームスの余りポピュラーでない曲も取り上げたいと思っています。

投稿: ハルくん | 2012年10月26日 (金) 23時00分

ハルくんさん、こんばんは。
すっかり暖かくなり春になってきましたね。
「ペールギュント組曲第一番」は小学校の鑑賞の時間に聴いた覚えがあります。子供の時はお友達のいる中で聴くので知る程度でしたが、大人になってから改めて聴いてみると味わい深いものです。「オーゼの死」の曲は、楽譜は見ていませんが、四分音符、四分音符、二分音符というの単純なリズムなのに、音型の変化で、ペールが母親を亡くした深い悲しみ、(さめざめと泣く、慟哭など)そして死に接した厳粛な空気までも感じられて何てすごい作品なんだろう!と思っています。弦楽器の表現力のなせる技なのでしょうか。
ハルくんさんのようにいろいろな方の演奏を聴いて、心の動きや場の雰囲気を更に深く聴き取っていけたらいいなと思いました。

投稿: オンディーヌ | 2013年3月 9日 (土) 21時53分

オンディーヌさん、こんばんは。

今日は本当に暖かかったですね。正に春たけなわという気分です。

「オーゼの死」いいですよね。弦楽合奏の表現力の凄さをつくづく感じますね。バッハの「G線上のアリア」も凄いですが。
ペールギュントは「朝」も「ソルヴェイグの歌」もみな大好きなんです。聴き易くて飽きが来ないというのは本当の名曲ですね。

投稿: ハルくん | 2013年3月 9日 (土) 22時27分

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