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2009年3月 3日 (火)

シベリウス ヴァイオリン協奏曲二短調op.47 名盤

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北欧は森と湖の国フィンランドの作曲家ヤン・シベリウス。僕はこの人の音楽が大好きです。その音楽の特徴はフィンランドの自然や風土を表わしながら、いつしか心象風景をも感じさせることです。彼の作品では何といっても7曲の交響曲が傑作ですが、それらの真の魅力を聴き取るにはある程度の時間をかけてじっくりと鑑賞していく必要が有ります。その点、もっとずっと親しみやすくポピュラーな作品といえばヴァイオリン協奏曲二短調です。この曲は第一楽章が始まったとたんに北欧の清涼な空気が流れてくる気分になりますし、曲が進むと更にうっそうとした森の中分け入ったり、凛とした一輪の花が咲いている雰囲気だったりと正に北欧の自然そのものなのです。第二楽章はあたかも北欧の夏の夜想曲。涼しく静かに夜が更けて空には満点の星空が・・・というイメージです。第三楽章は一転して何やら荒々しいリズムの原始的な舞曲のようです。但しそれは決して大げさなものではなくて、ずっと内省的なものなのです。僕はこの曲は大好きで、あまたのヴァイオリン協奏曲の中でもベートーヴェン、ブラームスに次ぐベスト3の位置をチャイコフスキーと争います。

それではそんな僕の愛聴盤をいくつかご紹介させて頂きます。

51u0djixiqlダヴィド・オイストラフ(Vn)、オーマンディ指揮フィラデルフィア管(1959年録音/CBS盤) この曲は、演奏効果を狙って過剰に歌いまわしたりすると本来の魅力が歪曲されてしまいます。たとえばオイストラフとロジェストヴェンスキーのライブ盤が典型です。バイオリン演奏的には優れていても、シベリウスとして優れているかと言うと別なのです。モスクワ放送響の音がまるでチャイコフスキーなのも頂けませんでした。同じオイストラフならば、このオーマンディ伴奏盤の方がむしろシベリウスの音楽には近いと思います。この曲にしては人間的な温かみが少々過剰ですが、それを好む方もおられることと思います。

053 チョン・キョンファ(Vn)、プレヴィン指揮ロンドン響(1972年録音/DECCA盤) これは昔から評論家の宇野功芳先生が激賞してきた名盤です。僕もこの演奏でこの曲の魅力を長いこと堪能してきました。キョンファのバイオリンの音は端正で余計な脂肪分が無く、厳しさと優しさが両立しているのがこの曲の持つ雰囲気にピッタリなのです。若い頃の彼女の独特の切れ味もまた魅力となっています。プレヴィンの伴奏オケも同傾向で非常に美しく、この演奏はいまだにこの曲の名盤の一角を占めていると思います。

Sicci00015 チョン・キョンファ(Vn)、ラトル指揮フィルハーモニア管(1982年録音/DRUMCAN盤) この演奏は正規盤ではなく所謂海賊CD-R盤です。ですが演奏も録音も非常に素晴らしいので是非ご紹介します。DECCA盤よりも後年の演奏だけあってずっと円熟味を増したゆとりを感じますが、音楽の厳しさは相変わらずです。ラトルの伴奏も美しさと厳しさを持っていて非常に見事です。DECCA盤と両方を楽しみたいところですが、どちらか片方を選べと言われれば僕はこの感興の高いライブ演奏の方を選ぶでしょう。

51vg6rqyvl五嶋みどり(Vn)、メータ指揮イスラエル・フィル(1993年録音) 五嶋みどりが初期に録音した演奏です。1楽章ではクールに端正に弾いていて中々の出来栄えです。けれども2楽章では、あの北欧のロマンの表現に少々物足りなさを感じます。また3楽章ではリズムや表情に僅かですが妙なクセが感じられます。キョンファが曲の魅力を十全に感じさせてくれるのとは異なります。メータ指揮のオケは伴奏としては素晴らしいのですが、シベリウスの透徹した美しい響きには遠いと言わざるをえません。その点、この曲よりもむしろカップリングの「スコットランド幻想曲」のほうが楽しめます。

Sibe_vnc ペッカ・クーシスト(Vn)、セーゲルスタム指揮ヘルシンキ・フィル(1996年録音/ONDINE盤) 元々本場物に人一倍こだわりのある僕を心底満足させる名演が有ります。クーシストは1995年、19歳にして母国のシベリウス・コンクールに優勝して、その翌年にこのCDを録音しました。フィンランドでは大変なベストセラーになりましたが、日本ではほとんど知られていません。端正で凛とした美しさの音はキョンファにも通じますが、キョンファが時折演奏家の個性を感じさせるのに対して、クーシストはシベリウスの音楽そのものしか感じさせません。これは個性が無いこととは全く異なり、それでこそシベリウスの音楽は生きるのです。過剰な表現が一切無いのに全然物足り無さを感じません。技術的にも優秀ですが、それより何より、母国の偉大な芸術家への敬愛の念というものを、この演奏以上に感じさせられたことは有りません。セーゲルスタム/ヘルシンキ・フィルの演奏も非常に美しく、時には荒々しくと正に理想的で、あらゆる中でベストのオーケストラ伴奏と言えます。これは音楽と演奏とが真に一体化した最高の演奏です。

9d22f1f4 諏訪内晶子(Vn)、オラモ指揮バーミンガム市響(2002年録音/フィリップス盤) このCDは実はジャケット買いしました。(^^) なんという美しいお顔でしょうか!美人に滅法弱いワタクシはイチコロなのです。ですので大甘の演奏評価になるとは思いますが、実は掛け値なしに素晴らしい演奏なのです。この曲の特徴あるリズムやフレージングの掘り下げが実に見事です。楽器の音もやはり端正で余計な脂肪分の無いタイプですので、シベリウスに向いています。やはりシベリウスは「クール&ビューティ」でなくては!そういえばやはり女性に弱い宇野先生も最近は推薦盤をキョンファからこの諏訪内に寝返りさせました。まったく齢がいもなくねぇ。(笑) ただ、彼女は一昨年僕がこの曲を生で聴いた時、更には昨年秋のNHK音楽祭と、確実に音楽の深みを増しています。やはり山谷有りの人生経験は人そのものを成長させるのでしょうね。

659ヒラリー・ハーン(Vn)、サロネン指揮スウェーデン放送響(2007年録音/グラモフォン盤) 彼女は若いし可愛いのでおじさん的には贔屓したいのですが、美しい音で楽譜に忠実に弾いているのは良いとしても、どうも演奏家の意思が余り感じられません。この曲はやたらに熱く弾かれても違和感を感じますが、余りに客観的に弾かれても退屈してしまいます。若い彼女にはまだまだシベリウスの音楽を自分のものにできていないような気がします。同じ若い奏者でもシベリウスの母国フィンランド生れのクーシストと比べてしまうとその差は大きいです。特に第1楽章に音楽の掘り下げ不足を感じます。それでも、第2楽章では中々に美しく弾いていますし、第3楽章は若々しい躍動感が有って楽しむことができます。サロネンの指揮は、さすがにフィンランド出身ということもあり素晴らしい演奏です。

この他では、オーケストラ演奏に期待して、ミリアム・フリード(Vn)、オッコ・カム指揮ヘルシンキ・フィル盤とか、カヴァコス(Vn)、ヴァンスカ指揮ラハティ響盤、あるいはイダ・ヘンデル(Vn)、ベルグルンド指揮ボーンマス響盤なども聴いてはみましたがいずれもオーケストラの伴奏は良いのですが、バイオリンに魅力を感じません。フリードは上手いのですがシベリウスらしくありませんし、ヘンデルとカヴァコスにはテクニックに頼り無さを感じます。僕の大好きなバイオリニストのシェリングとロジェストヴェンスキー盤も全くの期待はずれでした。

ということで、マイ・フェイヴァリットは圧倒的にクーシスト/セーゲルスタム盤です。次いではキョンファ/ラトル盤とプレヴィン盤、そして諏訪内晶子/オラモ盤です。CDジャケットで選べば、もちろん諏訪内晶子が断トツです。って何だか訳が分からなくなって申し訳ありません。(苦笑)

<関連記事>
シベリウス ヴァイオリン協奏曲 続・名盤 ~二つのヘルシンキ・ライブ~

<補足>
五嶋みどり/メータ盤を追記しました。

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シベリウス(協奏曲)」カテゴリの記事

コメント

ハルくんさん、こんばんは!
私のこの曲の昔からの愛聴盤は2種のオイストラフ盤です(汗)。確かにオイストラフのは演奏過剰で、シベリウス本来の魅力が損なわれているのかもしれません。
私はクーシストはもちろん、チョン・キョンファ、諏訪内さんのは聴いたことがなく、偉そうなことはいえないのですが。ただし諏訪内さんのはジャケットを見て急にほしくなりました(笑)。
ところでハルくんさんは、ハイフェッツ盤とか、クレーメル、ムターといった有名ヴァイオリストのはどのようにお考えでしょうか?私は最近ハイフェッツ盤を聴き、繊細さのない無神経な演奏のように思えガッカリしました(ハイフェッツのファンの方、すみません)。

投稿: アルトゥール | 2009年3月 4日 (水) 17時57分

アルトゥールさん、こんにちは!
ご無沙汰していましたが、お元気そうで何よりです。

諏訪内さんのジャケット素適でしょう~♡
アルトゥールさんも店頭で実際にご覧になれば、もう買って帰りたくなりますよっ。
ワタクシは彼女が嫁に来たいと言えばいつでも迎え入れる準備は出来ています。(大笑)

ところでご質問の件ですが、まずハイフェッツは余り好まない演奏家です。弾きっぷりが立派過ぎて音楽に陰りが無いのですよね。何を弾いても彼自身の音楽。どの作曲家の曲もツィゴイネルワイゼンのように聞こえます。でも、どんなに早く弾いても一つ一つの音の粒が全部強くて存在感の有るのは凄いですよ。その為に逆に無神経に聞こえてしまうのではないでしょうか?

ムターは彼女の姿と同じで音と表現に脂肪分が多すぎると思います。こってりし過ぎて何度も聴くには疲れてしまいます。ですので元々脂っ気の多い曲には向いていると思います。やっぱり僕の好みは諏訪内さんのようにもっとスリムな体型です、って一体何のこっちゃ?(苦笑)

クレーメルは結構好きな演奏が有りますよ。彼はいつも斜めに構えて当たり前のようには弾かないので当り外れが有りますけど。ハマった時には非常に素晴らしいと思います。

答えになっていますでしょうか??

投稿: ハルくん | 2009年3月 4日 (水) 22時10分

ハルくんこんばんは。久々のパパゲーノです。しばらくぶりにブログに来ました。Vnコンはパパ的には1番がブルッフ、2番がブラームス、3番がチャイコ、そして4番がこのシベリウスとなるかなぁ。でも冬はシベリウスがいいですな!パパはチョン・キョンファープレヴィンの愛聴者です。ところでボエームで参加しそこないました。映画見たいなぁ!ミレッラ・フレーニとパヴァロッティのLDは見ました。ところでトスカニーニが1946年にNBCとスタジオ録音したCDを持っているのですがこれがスゴイ!モノラルですが抜群の臨場感です。往年の名歌手が勢ぞろいで雰囲気がイイのだ!1幕のミミとロドルフォの有名な二重唱ではなんとトスカニーニが興に乗って鼻歌を歌いだしてはっきりと録音されているのがすごい!

投稿: パパゲーノ | 2009年3月 4日 (水) 23時30分

ハルくんさん、こんばんは!
拙ブログにコメントいただき、ありがとうございます。今回は見事に好みが分かれてしまいました(爆)。うぐいすはオイストラフ/ロジェヴェンの寒々とした雰囲気が結構好きなのですよ。逆にオーマンディの方だと音色が生暖かい感じでだめでした(スイマセン)・・・

ハイフェッツは楽器を弾く人からは結構人気がありますね。テクニックは当然凄いんですが、実は線が細いながらも陰影に富んだ絶妙なフレージングも豊富なのに気づきまして、それからハマってしまいました。彼の緩徐楽章の演奏はどれも「親父の背中」(笑)を感じさせてくれて好きなのですよ。いわゆるヴァイオリンの美音の魅力とは違いますね。やはりアクが強い演奏ですから、好悪は別れると思います~。

投稿: うぐいす | 2009年3月 5日 (木) 00時42分

私もチョン・キョン・ファのラトル指揮での海賊盤を持っています。ジャケットのデザインは違うようですがベルクの協奏曲も収録されています。私が持っている海賊盤は録音がこもり気味で、名演奏と思いますが聴きずらいものがあります。チョン・キョン・ファの海賊盤では1996年のプレヴィン指揮ケルン放送交響楽団とのブラームスの協奏曲の録音を持っています。録音状態も良く、ラトル指揮ウィーンフィルとのEMIでの正規録音の不調を吹き飛ばす素晴らしい演奏だと思っています。
シベリウスのヴァイオリン協奏曲の録音はやはりチョン・キョンファとプレヴィン指揮ロンドン響とのデッカ盤が最高だと思います。これを聴かずして、この曲は語ることは出来ないと思っています。
シベリウスはブルックナーと並んで私の大好きな作曲家です。今後の記事を楽しみにしています。

投稿: オペラファン | 2009年3月 5日 (木) 00時52分

パパゲーノさん、お久しぶりです!
お元気そうで何よりです。

ブルッフも良いですね。私は「スコットランド幻想曲」なんてのも結構好きなのです。あれもチョン・キョンファが良いですね。
そしてこのシベリウス、本当に良いですよね~

「ラ・ボエーム」ですが、コメント参加は何時でもOKですよ。1年後に突然コメント書き込みなんてのも有りなのです。いつでもご遠慮なく!
でもパパさんがそんなにイタリアオペラをお好きだとは知りませんでした。映画是非ご覧になって下さい。
トスカニーニは素晴らしいですね。私も第一幕の「冷たいこの手」は大好きな曲ですが、ここでのトスカニーニは正に感極まっていて最高です。

投稿: ハルくん | 2009年3月 5日 (木) 22時17分

うぐいすさん、こんばんは。
こちらこそコメントありがとうございます!

オーマンディ盤のオイストラフの音は確かに生暖かいですね。北欧といっても完全に春になったイメージです。私も決して好きというわけでは有りませんので。

ハイフェッツはよくヴァイオリンの先生が好みますね。特別な才能の無い生徒に分り易く教えるには良い教材なのだと思います。ってなんだか全然褒めてるようには聞こえませんね…(苦笑)
「親父の背中」ですか。私にはどうも「子供に全然興味を示さない冷たい父親の背中」というような気がするのですが。(笑)

投稿: ハルくん | 2009年3月 5日 (木) 22時33分

オペラファンさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

私の海賊盤はDRUMCANレーベルです。やはりベルクとのカップリングですが、音は随分しっかりしていると思います。でもDECCA盤でも充分満足出来ますからね。

ブラームスの海賊盤は中古店で探しているのですが、なかなか見つからないのです。でも諦めずにまだまだ探してみます。

しばらくはシベリウス特集の予定です。是非コメントをお待ちしていますので宜しくお願いします。

投稿: ハルくん | 2009年3月 5日 (木) 22時50分

ハルさん、saraiです。
今更、古いところにばらばらに出没して恐縮です。

でも、シベリウスのVn協奏曲となると、ちょっと一言言いたくて・・・

昨年までは、まったくオーソドックスにオイストラッフのオーマンディ盤かロジェストヴェンスキー盤かを交互に聴いていました。どちらも満足できる出来でどちらが好みってほどのことはありませんでした。

で、ここで話題にすらなっていないことが不満なのが、ヒラリー・ハーンです。昨年、サローネンとのコンビで素晴らしいCDが出ましたね。何を隠そう、ヒラリーファンのsaraiは早速、聴いてみたわけです。あ、こんなシベリウスがあるのか! 実に新鮮な音楽がそこにはありました。これが真正のシベリウスかどうかはさておいて、音楽好きとしては、常に新しい表現を欲しているわけで、ゲテモノでない限り、新しい感動を待ち望んでいます。ヒラリーはいつもそんな期待にこたえてくれますが、このシベリウスはとても素晴らしかった。
もちろん、昨年の来日公演でもシベリウスをみなとみらいホールで聴きました。CDを上回る出来で、まさにパーフェクトな演奏。素晴らしく澄んだ音色に完璧なテクニック。音楽表現も個性的。昨年、saraiがコンサートホールで聴いたもののなかのでは、ベストでした。

思い入れのあり過ぎるコメントでしたが、ご容赦を・・・

なお、saraiも美貌のヴァイオリニストには弱いのですが、ヒラリー・ハーンは音楽的に好きです。諏訪内さんも一時は夢中になりましたが、既に卒業しました(笑)。昔聴いた諏訪内さんのバルトークのヴァイオリンソナタ第1番は素晴らしかったですけどね。

投稿: sarai | 2009年7月14日 (火) 13時20分

saraiさん、こんばんは。

とんでもないです。古い記事にわざわざコメント頂けるのは本当に嬉しいですよ。ブログならではの喜びです。

ハーンは実はほとんど聴いていないのですよ。美人に弱いワタクシとしてはいかにもファンになりそうなものですが、ちょっと若すぎると言うか・・・。逆に人生の喜びも辛さも味わった諏訪内さんに大人の女性の魅力を感じます。って演奏の話では無いですね。(苦笑) 最近の彼女の演奏には段々味わいが出てきたように感じています。

ヒラリーのシベリウスは評判良いみたいですね。伴奏もサロネンというのがいいですね。一度聴いてみますよ。

投稿: ハルくん | 2009年7月14日 (火) 22時47分

ハルくんさん、saraiです。

ヒラリー・ハーンは私のリクエストでしたね。ご対応、ありがとうございました。

残念ながら、あまり、評価していただけませんでしたね。まあ、人それぞれ、感じ方が違いますものね。

saraiも最初、このCDを聴いたときには少し違和感があり、戸惑いましたが、それはヒラリー・ハーンではいつものこと。彼女はどんなポピュラーな曲でも決して誰かと同じような演奏はしません。saraiはいつもそれが楽しみなのですが、好き好きもあるでしょうね。

saraiとしては、この曲への彼女のアプローチは音楽的に高く評価しています。この曲のベストと考えています。

実演でも、表面上はあくまでもクールで、たとえ第3楽章でも、熱くなることなく、難なく弾ききってしまいます。
演奏はパーフェクトです。
熱くなるのは、こちらsaraiです。
実は実演はさらにCDを上回る演奏でした。CDで若干、不満の残るところもありましたが、実演ではすべて払拭でした。

昨年のリサイタルでは、イザイの無伴奏ソナタを軽々と弾きこなし、完璧な表現でした。

今年はフィルハーモニア管とチャイコフスキーの協奏曲で楽しみにしているところ。彼女ならではのチャイコフスキーになることでしょう。東京芸術劇場とサントリーホールの両方で聴く予定です。

彼女と庄司紗矢香を聴いていると、幸せになります。

まあ、こんな偏った聴き方もあるってことで、お許しを!

投稿: sarai | 2010年3月29日 (月) 10時44分

saraiさん、こんばんは。

ハーン盤ですが、saraiさんのお気に入りの演奏でしたので、否定的な意見を書くのは少々ためらわれたのですが、やはり正直な感想を記しました。多少なりとも不愉快な思いをさせてしまいましたら御詫びします。

本当に演奏は好みですね。そもそも誰もが同じ演奏家を好むのならば、世の中にCDはたった1枚だけあればこと足りることになりますからね。そんなバカなことは有り得ません。

ハーン嬢は若いですから、どんどん音楽が変わってゆくでしょうね。その時は自分の好みに合うようになるかもしれません。

投稿: ハルくん | 2010年3月29日 (月) 23時11分

はじめまして。

シベリウスのヴァイオリン協奏曲が好きで、すでにCD2枚(
チョン、ムター)を持っていますが、なにかいいものないかとネット物色していたら、このブログに遭遇しました。

すでにこの曲でハルさんが紹介されているものをアマゾンでプチっとしてしまいました。

ほかにも沢山よみごたえのありそうなブログがあり、ゆっくり読ませてもらいます。CD代が増えそうで怖いですが・・・。

たまに顔を出させてもらいたいと思いますので、これから宜しくお願いします。

投稿: サリエリ | 2011年3月 7日 (月) 22時10分

サリエリさん、はじめまして!
コメントを頂きましてどうもありがとうございます。

シベリウスのヴァイオリン協奏曲は良い曲ですよね~。ほんとに大好きです。
僕がご紹介したものと言われると、クーシスト/セーゲルスタム盤でしょうか?
これは本当に好きな演奏です。凛としたクーシストのヴァイオリンと、荒々しさを感じさせるセーゲルスタム/ヘルシンキ・フィルの組み合わせが何とも魅力的です。
聴かれましたら是非ご感想をお知らせください。楽しみにしていますので。

どうぞまた何でもお気軽にコメントください。こちらこそよろしくお願いします。

投稿: ハルくん | 2011年3月 7日 (月) 23時25分

アマゾンでポチッたのは、実は、諏訪内さんとハーンです(^_-)。クーシストは現在品切れのようでもあり、予算の関係もあり、後日入手するつもりです(^^;;

それから、所有しているムターのシベリウスは、あまり好きではありません。時折聞かれる演歌のような(笑)節回しに興を削がれるのです。
だからこの曲は、チョンキョンファばかり聞いていると云うのが現状です。

話は変わりますが、ベートーヴェンの皇帝やヴァイオリン協奏曲でも紹介されていたのを二、三購入しました。

それらの感想もまた投稿させてもらいたいと思います。

投稿: サリエリ | 2011年3月 8日 (火) 00時25分

サリエリさん、こんにちは。

失礼しました。ではクーシスト盤は次の機会に是非ご検討下さい。
ムターはいつでも熱(苦し)いですよね。曲が向いていれば良いのですが、爽やかな曲にはどうかなと思います。チョン=キョンファは長いこと愛聴しましたし、現在も大好きです。

ベートーヴェンの皇帝、ヴァイオリン協奏曲で何を購入されてのか楽しみです。是非ご感想をお聞かせください。気に入らない場合のご返金には応じかねますが。(笑)

投稿: ハルくん | 2011年3月 8日 (火) 06時04分

こんにちは まつやすです。
こんなものを偶然見つけました。
http://karajan2.blog101.fc2.com/blog-entry-816.html
いやあ、知りませんでしたがオーマンディの3回目の録音 結構いいんですよこれが。クーシストもまたよく聴いてみます。

投稿: まつやす | 2013年6月23日 (日) 14時00分

まつやすさん、こんにちは。

へえ、こんなヴァイオリニストも居たのですね。オーマンディの伴奏ですから、当時は注目株だったのでしょうね。残念ながら聴いたことは有りませんが、結構いいですか。

クーシスト/セーゲルスタム盤は僕にとっては断トツの存在なのですけど、ほとんど話題に上がらないのが残念です。

投稿: ハルくん | 2013年6月23日 (日) 16時56分

ハルくん様
morokomanです。

クーシスト独奏のヴァイオリン協奏曲を聴きました。

演奏がスタートすると、そこはもう別世界……。私の意識に、広々と広がるフィンランドの大自然-大森林と点在する湖、そしてどこまでも澄み切った青い空が広がります

クーシストのヴァイオリンは、今までの演奏家とは全く次元が違っていました。

気負いも無い、衒いも無い、力みも無い、迷いが無い、邪念が無い、煩悩が無い


            つまり、人間の意識が無い……


独奏ヴァイオリンには、その演奏の間、ずっと人間を超えた存在、カレヴァラに例えて言えば「大気の乙女」とか「大気の精」と言えるような存在と同化しているとしか思えない。

ヴァイオリンの音は大気の風そのものとなって中空に飛翔し、聴く側の心もまた空の上から森や湖(オーケストラがそれを表現する)を俯瞰する。

大気は風となって時には下に舞い降り、森の木々の間をすり抜け、湖に波紋を広げ、花々をやさしく揺らし、再び天高く飛翔する。

この演奏は『大気の音化』そのものです。

すべてを聴き終わった瞬間、私自身「気負いも、衒いも、力みも、迷いも、邪念も、煩悩も」無く


                  最  高


の評価を下させていただきました。

生まれて初めて、独奏ヴァイオリンに納得する演奏に出会いました。

(オーケストラ部については昨年入手したハンニカイネンのものが良かったと思います……が、このクーシスト盤に限ってはセーゲルスタム/ヘルシンキ・フィルが行っているサポート以上のことはできない! とも確信しています)

ただし、第3楽章についてはもう少し改善できるかも知れません。作曲家が求める第3楽章の音世界-「荒々しい野性的な自然の世界」-に対して、ヴァイオリンの響きがやや弱いような気がするのです。

とはいえ「強く弾こう」などと考えた瞬間に邪念が入り、第1楽章から築き上げた音楽世界が崩壊してしまうことも、容易に推測できます。独奏ヴァイオリンはここまでが限界なのかもしれません。

第3楽章の改善については、独奏ヴァイオリンを引き立たせるため、セーゲルスタム&オーケストラ側にもっとサポートの工夫を求めたほうが良いのでは……とも思えます。

もし、クーシストにそれを求めるとしたら、ご本人の演奏家としての成長を待つしかないと思います。

何年か、それとも何十年か後に、再びこの曲を録音する時があるとしたら、「人間の意識の無さ」「大気との同化」はそのままに、しかし、より「野性の自然」-荒々しく、時には生きるものの生命を奪ってしまう、そんな恐ろしい力を秘めた自然-の存在までも聴くものに悟らせる演奏ができるようになってほしい、と切に願うしだいです。(再録の時、指揮者はオッコ・カムを希望。オーケストラはヘルシンキ・フィルのままで!)

……などと、わかったような生意気なことを書きましたが「現時点でこれ以上の演奏は存在しない! 」と確信をこめて断言できます。

追記

ハルくん様は「クーシスト盤があまり評判にならない」と嘆いておられますが、シベリウスはこういうことが結構あるような気がします。

私とても「もしかすると自分の耳がおかしいのでは? いやいやそんなことはない」と思うことがあるのです。

私が感じる例で言えば、レコ芸のムック本「名曲名盤○○選」といった企画本に、例えば『タピオラ』でハンニカイネン/ロンドン響が選ばれたことは、ほとんど記憶に無い……。なんでカラヤン/ベルリンフィルが最高評価?

『四つの伝説』についても同様です。なんでオーマンディ盤が一番良いの? 個人的にはハンニカイネン/モスクワ放響(モノラル録音の場合)と、グローヴズ/ロイヤル・リヴァプール・フィル(ステレオ録音の場合)が双璧なんですけれども。批評家達に取り上げられた記憶が、ほとんどない……。私の記憶違いや思い違いであって欲しいのですが。

なので、私のようなつまらない者の、ほとんど無視される叫びであったとしても、「良いものは良い!」と声高く叫びつつ、自分がベストに思う演奏を、大切に聴き続けていきたいと思います。

投稿: morokoman | 2013年12月 5日 (木) 22時45分

morokomanさん、こんにちは。

クーシストの演奏を、シベリウスジャンキーを自認するmorokomanさんに是非聴いて頂きたいと思っていました。
”最高”の評価ということでとても嬉しく思います。
しかも、自分の感じているこの演奏の素晴らしさをそのままに、より詳しく言葉にしてもらったように思います。ありがとうございます。

他のシベリウス作品にも共通していますが、少しでも演奏家の顔が見えてしまった瞬間に、音楽の魅力がフッと消え去ってしまいますね。そこがチャイコフスキーやブラームスとの大きな違いです。一般的に人気の高いヴァイオリニストの演奏でも、ほとんどが例外なく顔が見えてしまいます。ヴィルトゥオーゾ・タイプの演奏については何をいわんやです。

クーシストという人は変わった人で、フュージョンのような音楽も大好きなようです。だからこそ、あの若さにしてああいう特別な演奏が出来たのではないかな。「個性」を全て隠してしまい、その結果として逆に「極めて個性的な」演奏になったのですね。
もっとも、こういう人が年齢を重ねてから再録音をすると、「自我」が出てしまって、意外に良くないというケースも多い気がします。
これもまた、あの時期にしか出来ない一期一会の演奏だったのかもしれません。

投稿: ハルくん | 2013年12月 6日 (金) 12時50分

ハルくん様

レスありがとうございます。morokomanです。

遅くなりましたが、レスをいただいてから、さらに数回、クーシスト盤を聴きました。

>クーシストの演奏を、シベリウスジャンキーを自認するmorokomanさんに是非聴いて頂きたいと思っていました。

聴いたその瞬間から、ハルくん様がなぜあれほどまでに「クーシスト盤が良い!」と力説なさっていたのか、すぐわかりました。

恥ずかしながら……もっと早く聴いておくべきだったと後悔しております。

何度も聴き返しながら、いつも思うのは「こんな演奏、可能なのか?」という気持です。本当に奇跡としか言いようが無い。今まで聴いたどの演奏よりも「次元」が違いました。

なんど聴いても思うことはひとつ。


              人間の意識が無い……


これがどれだけ難しいことか。ほとんど不可能です。でも、現実にこの演奏がある。奇跡です。この演奏を前にすると、他のすべての録音が無意味になってしまうのではないか、と思うほどです。


>しかも、自分の感じているこの演奏の素晴らしさをそのままに、より詳しく言葉にしてもらったように思います。ありがとうございます。

お褒めの言葉をいただき、こちらこそうれしく思います。(^^)
 
 
>一般的に人気の高いヴァイオリニストの演奏でも、ほとんどが例外なく顔が見えてしまいます。ヴィルトゥオーゾ・タイプの演奏については何をいわんやです。

これは仕方がないかと……だから私としてもこの協奏曲が苦手で、今まで好まなかったのだと思います。独奏ヴァイオリンで、ここまで納得のいく演奏がありませんでしたから(昨年入手して高い評価を下したスピヴァコフスキー/ハンニカイネン盤も、あれは独奏ヴァイオリンよりもオーケストラ部に対する評価が主流でしたし。独奏ヴァイオリンつき三楽章の交響曲みたいな意識で聴いていました)。
 
 
>「個性」を全て隠してしまい、その結果として逆に「極めて個性的な」演奏になったのですね。

全くおっしゃるとおりだと思います。ハルくん様もご自身も、この演奏の凄さとその本質を、一言でズバッと表現なさっていますね。(^^)
 
 
>もっとも、こういう人が年齢を重ねてから再録音をすると、「自我」が出てしまって、意外に良くないというケースも多い気がします。>これもまた、あの時期にしか出来ない一期一会の演奏だったのかもしれません。

これまたおっしゃる通り、そのようになる確率は、きわめて高いです。たとえクーシストであったとしても、もう二度とこのような演奏はできないかもしれません。

でも、もし更なる奇跡がおきて、彼がこの「大気との同化」の状態を維持しつつ、自然界に存在する「野生の生命との同化」まで果たせれば、究極の第三楽章が聴けると思います。

そうなってほしい、と祈るばかりです。

ちなみに、クーシストにぜひ演奏して欲しい曲があります。それは


      二つの厳粛なメロディー の第一曲 『讃歌』


です。この曲はハルくん様にもお奨めです。ぜひお聴きになってください。

今までの最高の演奏は、ラルフ・ホームズがヴァーノン・ハンドリーとベルリン放送交響楽団をバックに弾いたものですが、この演奏のみにこだわりません。

実に素晴らしい曲です。なんで知られていないのか、さっぱりわからない! 聴かせた人は一様に、「とっても素敵な曲だ」とおっしゃいます。

『アンダンテ・フェスティヴォ』と並ぶ、私の葬式の時に流してもらう指定曲です。これをぜひ、クーシストの独奏で!!

投稿: morokoman | 2013年12月10日 (火) 20時35分

morokomanさん、こんにちは。

御紹介の「二つの厳粛なメロディー」は聴いたことがありませんでした。
正式には「二つの小品op77(厳粛なメロディー)」なんですね。
早速、YouTubeで検索したところ、ドン=スク・カンのVnとヤルヴィ/エーテボリSOの演奏で聴くことが出来ました。素晴らしく清純な美しい曲ですね。

オーケストラはさすがヤルヴィで文句有りませんが、カンの独奏はまだまだという印象でした。歌い過ぎている感じです。大気に同化できていませんね。本当にクーシストの演奏で聴きたいです。

「アンダンテ・フェスティヴォ」も大変に美しい名曲ですよね。

投稿: ハルくん | 2013年12月11日 (水) 09時38分

再びこんにちは。
CDプレーヤー...通常運転できました。昨日、時間置いてチャレンジしても×だったのに謎...。でも買い替え時なのでしょうね。

中古屋¥525でしたし、カムの名前は貴Blogで知っていたので、フリード(Vn)/ヘルシンキを買ってみました。初シベリウスです。

貴Blogで多く紹介されても、名前から受けるイメージで、余り拝読せず聴かず嫌いでした。

日の射す時間が短い北欧のイメージそのままの全体を覆う暗い曲調が堪らない!特にヘルシンキの音!充分満足できましたが、クーシストのをwebで探してみても結構な値段...中古の縁を気長に待ちます。

貴blogを拝読して、交響曲も狙いを定めなければ。

投稿: source man | 2013年12月29日 (日) 13時11分

source manさん、こんにちは。

体の病気みたいなものでその日の調子が有るのかもしれませんね。根本的には買い替えが必要でしょうね。よーちゃんさんによれば、ピックアップの交換という方法もあるらしいですが。

カム/ヘルシンキの音は実に素晴らしいですね。フリードの演奏スタイルが好みでは無いのですが。
クーシストは結構安価で出ることがあると思いますよ。

投稿: ハルくん | 2013年12月30日 (月) 10時58分

再びこんばんは。

>体の病気みたいなものでその日の調子が有るのかも

部屋の寒さも原因になると店員に教えて貰いました。

初めての真剣なオーディオ買いなので笑、色々な店に相談して試聴して来ました。ビックカメラの無数のプレイヤー、アンプ、スピーカーをスイッチで切り替えて聴かせてくれる試聴部屋は有意義な時間でした。凝る人の気持ちがよく解りました。キリが無いです。

投稿: source man | 2013年12月30日 (月) 18時24分

source manさん、こんにちは。

オーディオ機器はワン・ランク上げただけで、聞こえ方が随分と変わるのは確かですが、かといって一般庶民にとっては財布との相談になりますし、切りが無いですからね。
ただ、多少は無理して選んでおくと、あとで後悔はしないと思いますよ。適当に妥協すると、逆にあとで後悔します。経験上ですが。

投稿: ハルくん | 2013年12月31日 (火) 15時42分

こんにちは。
名古屋はイイ天気の大晦日です。

>オーディオ機器はワン・ランク上げただけで~

昨日訪れた全ての店で言われました。ビックカメラのDenon社から出向で来てる方の話が印象的で、結局解像度がポイントになるからエントリーモデルは止めるべきだと。

また、現在流通してる現行モデルに変えれば、集めてこられた古いCDはもう...覚悟された方が良いと。メーカー社員のお言葉なのでそうなのでしょう。目指す音の傾向が昔とは全く違うと。

で、名機と云われる中で2台に狙いを定め、検索して昨夜は数時間調べてました。値段も予算内で極上のを1点見つけ、今朝に電話で問い合わせるも、やはり大晦日だし出られず、メールで在庫の問い合わせを出しました。

そして問題の午後。音楽聴いて過ごす予定が再び症状が...。もう断固たる決意ができました。奇跡的にピックアップ交換が年明けに出来たとしても、1~2万円は掛かるみたいですし。

ブルーな気分になってた処で、電話が鳴り、問い合わせた店主からでした。17:00~用事で店に行くし、居る時間は開けるつもりだったので、よければ試聴しに来て下さいと。

行って来ます!!! no music no new year.


投稿: source man | 2013年12月31日 (火) 16時22分

この曲のアプローチの仕方は2通りあると思います。いわゆる澄み切った空気を演出するか、湿り気のある空気を演出するか…やはりフィンランドの演奏家でないとうまく表現出来ないのかも知れません。オイストラフ・パールマン・ヌブー・スターン・ハイフェッツ全てシベリウスらしく聞こえますが、根っこの部分でなんか違う気がします。古いクーレンカンプの演奏、シベリウスらしくないかも知れませんがいい味を出しています。

投稿: k | 2014年11月 6日 (木) 07時41分

Kさん

名曲ですので色々な演奏が出ていますが、シべリウスらしさに特にこだわらければ名演は多く有ると思います。ただ、シンフォニーでもそうなのですが、一度フィンランドの空気を伝える演奏に染まってしまうと異なる空気感の演奏は中々聴き辛く感じてしまいます。
以前はチョン・キョンファの演奏が一番それらしいと思っていましたが、ペッカ・クーシストを聴いてからは、それもやはりキョンファの個性が出ているなと思うようになってしまいました。
国民楽派の音楽において、祖国を同じくする演奏家のアドヴァンテージは限りなく大きいと思っています。

投稿: ハルくん | 2014年11月 6日 (木) 13時49分

この曲の録音は、ヴァイオリン・ソロとオケのバランスが難しいと
思います。
その点で、なかなか良いCDに巡り合えず(絶対数が不足ですが)
曲があまり好きになれなかったのですが・・・

昨年TV放送されたショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1番
が圧倒的に素晴らしかった五嶋みどり盤でかなり満足できました。

この曲は「技術が良い」+αが求められる曲だと思うのですが
その+αを説明しろといわれたら出来ないのが悲しいです。

投稿: 影の王子 | 2016年10月 5日 (水) 17時49分

この曲は高校時代からよく聞いてました
ほとんど第一楽章のみでしたが。。
この一楽章は非常に厳しく深い音楽に思えます
第三楽章は未だにイマイチです
私のヴァイオリン協奏曲ベスト3はショスタコ、プロコ、シベリウスです
Maxim Vengerov, Daniel Barenboim, Chicago S.O. をYOUTUBEで聞いてます

投稿: pp | 2016年10月 5日 (水) 18時29分

影の王子さん、こんにちは。

>この曲は「技術が良い」+αが求められる曲だと思うのですが、その+αを説明しろといわれたら出来ないのが悲しいです。

仰る通りで技術が不十分な演奏は論外ですね。
かといって技術を前面に押し出した、所謂ヴィルトゥオーゾタイプの演奏も音楽の本質を損ねます。多くの有名巨匠がこのスタイルに陥っています。寡黙でいてオケと一体化して空気感で訴えかける、そんな離れ業が求められると思うのです。それはシベリウスの音楽そのものの特徴ですね。

投稿: ハルくん | 2016年10月 6日 (木) 12時45分

PPさん、こんにちは。

本当に第1楽章は厳しく深いですね。それに比べると第2楽章は美しいものの少々ムード的に流れる気がします(好きですけど)。
第3楽章は原始的で荒々しいリズムがとても魅力だと思います。それでも内向的で、外面的な迫力からは程遠いですね。

>ベスト3はショスタコ、プロコ、シベリウス

なるほど、好みがはっきり現われますね。自分はショスタコ、プロコはベスト10も危うい感じでしょうか。

投稿: ハルくん | 2016年10月 6日 (木) 12時53分

今頃、お恥ずかしい限りですがセーゲルスタム指揮ヘルシンキ・フィルによるシベリウス交響曲全集(1996年録音/ONDINE盤)が、注文して約半年して、やっと届きました。
ペッカ・クーシスト独奏によるヴァイオリン協奏曲も収録されています。
秋の夜長、これからの、お楽しみにです。 

投稿: オペラファン | 2016年10月 7日 (金) 09時23分

オペラファンさん、こんにちは。

セーゲルスタム/ヘルシンキPOのシベリウス交響曲全集を購入されたのですね!
シンフォニーに関しては、もちろん好みの問題ですが、例えばヴァンスカの演奏と同じで表現が少々過剰に感じられるかもしれません。でもベルグルンドの名演と聴き比べるのは楽しいと思います。
しかしシンフォニー以上に気にっているのがまずクーシストのヴァイオリン協奏曲で、それに「フィンランディア」です。男声合唱団で歌われる後者のそれは感動的なことと言ったらありません。
どうぞじっくりと楽しまれてください!

投稿: ハルくん | 2016年10月10日 (月) 09時21分

5/14(日)と先ですが諏訪内晶子さんのN響定期放送です。
http://www4.nhk.or.jp/ongakukan/

TV放送された2015年のフィンランド放送交響楽団との演奏
(ブルーレイに保存しました)が良かっただけに期待大です。

投稿: 影の王子 | 2017年4月 8日 (土) 23時53分

影の王子さん、耳よりの情報をありがとうございます。

諏訪内さんのシベリウスは絶品ですね。CDも素晴らしいですが、その後の演奏は更に上回るように感じます。曲と相性が良いのでしょうし、もしかして彼女のライフワークの曲になるかもしれませんね。
放送が楽しみです。

投稿: ハルくん | 2017年4月10日 (月) 23時33分

こんばんは。

諏訪内さんのシベリウス、今聴き終えたところです。
最初こそ慎重な感じでしたが、尻上がりに感興が盛り上がって
この曲を見事に弾き切りました。

パーヴォの伴奏は心配してませんでしたが、威圧的に響くことが
決してなく、間然とするところなくソロに寄り添っていました。

これは良い演奏でした。ブルーレイ保存決定です!
諏訪内さん、次はベルクを弾いて欲しいですね。

投稿: 影の王子 | 2017年5月14日 (日) 21時54分

影の王子さん、こんにちは。

ようやく諏訪内さんの録画を観れました。
熱演でしたね。ただ、以前と印象がだいぶ変わったように思いました。
僕が生で聴いた10年前頃は余計な表情付けが無く、それがシベリウスの”人間の関わることない自然感”が出ていたのです。今回は表情が豊かになった反面、それらが失われた気がします。
ですので演奏としてはどんなに優れていても自分の好みとはわずかに距離が生まれてしまいました。

投稿: ハルくん | 2017年5月16日 (火) 11時20分

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受信: 2009年3月 5日 (木) 00時55分

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