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2009年2月 1日 (日)

喫茶店「珈琲の詩」のマスターはバッハ狂

土曜日に暫らくぶりで僕のお気に入りの喫茶店「珈琲の詩」に行きました。場所は渋谷からほど近い東急田園都市線高津駅の目と鼻の先です。このお店を僕が知ったのは以前にTVの街角さんぽ番組で取り上げられていたからです。その番組の中で「マスターが大のバッハ狂である」と紹介されていたのでどうしても行ってみたくなり、直ぐにネットで調べて訪れてみたのです。ところが流石はバッハ狂のマスター、客商売とは言え所謂愛想笑いで客に媚を売るようなタイプではありません。なんとなくおそるおそる声をかけてみたところ、何でもこの商売を始めたのも音楽を一日中聴いていられるから、などと言われるだけあって、色々とお話を聞かせてくれたり、僕の為にバッハの曲を選んでくれたりと実に親切で優しかったのです。すっかり気に入って、それ以来近くに行った時には必ず寄っています。

866 マスターが一番楽しそうに話してくれるのは、2000年のバッハの没後250年記念の年にライプチッヒの教会で行われた記念演奏会を実際に聴きに行かれた時のことです。バッハの命日に聖トーマス教会で行われたゲオルグ・クリストフ・ビラー指揮の「ロ短調ミサ曲」の演奏会は全世界にTV放映されてDVDにも成りましたが、それには一番前の客席に座っているマスターと奥様がしっかり映っているのです。あのような演奏会を体験なさっただけでも羨ましいのに、ご自分達の姿が映像に残されているなんて、なんともかけがえの無い記念ですね。僕はこの時の演奏は本当に素晴らしいと思います。カール・リヒターのように深刻で激しいわけでも無く、最近の古楽派の少人数の精緻なコーラスでも有りませんが、聖トーマス教会合唱団(「トマナー・コーア」と呼ばれます)の少年達の純粋素朴な歌声は最も心に響いて来ます。

お店では、普段はバッハが半分ぐらい、残りはモーツァルトやハイドンがよくかかっていますが、マスターに頼めばこのDVDを直ぐに見せてくれます。旅行のアルバムも見せてくれながら、生解説付きなので楽しいです。それと忘れてならないのはマスターの入れてくれるコーヒーがとても美味しいのです。こじんまりとした店内の壁の棚にはクラシックのLPレコードやCDがぎっしり並んでいて壮観です。

皆様も、生活圏内のかたは是非一度お立ち寄りになられてみては如何でしょうか。

「珈琲の詩」ホームページhttp://www.cafe-uta.com/

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J.S.バッハ(諸々その他)」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。
kurt2です。

羨ましくなるような喫茶店があるんですね。
あっしの地元にもそのような喫茶店がないか探してみようと思います。望みは薄いかも。

投稿: kurt2 | 2009年2月 3日 (火) 23時56分

Kurt2さん、こんにちは。

昔はクラシックを聴かせる名曲喫茶があちこちに有りましたが、今では随分減ってしまいました。とても残念なことです。
Kurt2さんのお近くに良いお店がみつかると良いですね。

投稿: ハルくん | 2009年2月 4日 (水) 06時14分

ほんとうにうらやましいお店ですね。昔はいろんな店があったのに。
先日、出張で夜の早稲田通りを久々に歩いていたら「らんぶる」の建物が廃墟のように残っていて、寂しい思いでした。
私が学生時代入り浸っていた吉祥寺の店は、コーヒーのブレンドそれぞれに作曲家の名前がついていました、ビバルディ、ブラームス、サティなど・・・オーナーはバロック中心にイタリア・スペインの音楽・美術に造詣深い方でしたが、「バッハはないの?」というお客さんに「いま研究中。バッハは永遠の課題なの。」と答えていました。
私がその店に通ううちにだんだん、ブルッフ、ストラヴィンスキー、ベルク、プーランク等々、かかる音楽の幅が広がっていったことは言うまでもない・・・・・

投稿: かげっち | 2009年2月 6日 (金) 22時15分

かげっちさん、コメントを沢山ありがとうございます!

本当に東京だと昔は学生が多くたむろする町ごとに名曲喫茶が有りました。私が良く行ったのは、御茶ノ水の「ウイーン」、渋谷と新宿の「らんぶる」でした。このうち今も残っているのは新宿だけ。ところがたまに行ってみると、多くのお客が大声でわいわいがやがやしている状態。かつての音楽を鑑賞する雰囲気は微塵もありません。ですので絶滅寸前の名曲喫茶は非常に貴重な存在だと思います。音楽を家で聴くのとはまた気分が変わってとても好きです。

投稿: ハルくん | 2009年2月 6日 (金) 22時40分

ハルくんさん、こんにちは。

今日は、ここから おじゃまいたします。
この喫茶店、素敵ですね。
しかも住んでいる場所からそんなに遠くない場所にありますし。
近いうちに行ってみようかな。
バッハ狂のマスターのお話、ぜひ伺ってみたいです。

投稿: ANNA | 2010年3月 8日 (月) 06時12分

ANNAさん、こんにちは。

古い記事へのコメントをありがとうございます。うれしいです。
お店にはさほど遠くないのでしたら是非一度。「ブログ記事見て」とおっしゃられればマスターはきっと喜んでくれますよ。もっとも僕もここ暫くは行っていないのですが。

投稿: ハルくん | 2010年3月 8日 (月) 07時37分

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