「新世界より」&「我が祖国」 素晴らしいアナログ盤ふたつ
最近素晴らしいアナログ盤をふたつ購入しました。一つはチェコフィルの三代の常任指揮者による「新世界より」を組み合わせた3枚組みです。オールドファンには人気の高いヴァーツラフ・ターリッヒ(1949年盤)、カレル・アンチェル(1961年盤)、ヴァーツラフ・ノイマン(1973年盤)という正にアナログ録音全盛期の演奏です。以前からアンチェル盤のLPが欲しくて探していたのですが、やっと新品同様の状態の良い物を見つけました。10年以上前に昔のLPを処分してしまい、その後CDで聴いていましたが、どうしても昔のアナログの音が懐かしくなり再購入したのです。はやる心を抑えながらディスクに針を落としてみると、「ああっ、この音だった!」忘れもしないスプラフォンのやや硬質ではあるが温かみのあるあの音です。それに意外だったのはノイマン盤です。CDとの違いが一番大きいのです。「こんなにいい演奏だったっけ!?」目から鱗となりました。ノイマンの新世界はこの後のものは全てデジタル録音となりますから、これは貴重なアナログ録音です。
もう一つはズデニェック・コシュラー/スロヴァキアフィルの「我が祖国」です。コシュラーは都響を度々振りましたから日本でも御馴染みですし、チェコフィルを指揮した録音も幾つか有りますが、一番相性の良かったのはスロヴァキアフィルだったと思います。チェコフィルとはまた違うローカル色の強い素晴らしいオケですし、コシュラーの表現したいことを一番忠実に演奏できる親密感を感じます。彼がスロヴァキアフィルと初期に録音した「新世界より」はこの曲のベストを争う名演奏だと思いますが、それもやはりLPを処分したままなので、今また中古を探し歩いているところです。わたしゃほんとにバカ!(苦笑)
この「我が祖国」も素晴らしいです。素朴で民族色豊かで本当に味わいが付きません。チェコフィルの一連の演奏(アンチェル、ノイマン、スメターチェク、クーベリックら)と比べても同等以上だと思います。ですので最近出たアンチェル/チェコPOの1968年プラハでのライブ盤とともに愛聴しています。
私はアナログ盤の収集家では有りません。それは20年前に止めました。それに何でもアナログの方が音が良いと言うつもりもありません。しかし廃盤でCDでは購入できない録音や、CDのマスタリングでは満足できない録音に限ってはLPを購入することが有ります。状態の良いLPを見つけたときはラッキーです。なにしろ今回の「新世界」3枚組みはたったの¥735、「我が祖国」2枚組みは¥525ですよ。なんという幸せでありましょうか!
| 固定リンク
「スメタナ&ドヴォルザーク他ボヘミア音楽」カテゴリの記事
- ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」ホ短調op.95 愛聴盤あれこれ(2009.07.11)
- ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」ホ短調op.95 愛聴盤あれこれ(2009.07.11)
- ドヴォルザーク「チェロ協奏曲ロ短調」の名盤 コシュラー/堤剛他(2008.09.06)
- スメタナ 連作交響詩「我が祖国」 名盤(2009.07.05)
- 「新世界より」&「我が祖国」 素晴らしいアナログ盤ふたつ(2008.08.30)


コメント
私はノイマン指揮チェコフィルの「わが祖国」のレコードを持っています。「高い城」の冒頭のハープの独奏の素晴らしさは忘れる事が出来ません。
私自身、レコードは処分することは出来ませんでした。全て、今は我が家の空き部屋の中で忘れられたかのようにひっそりと置かれています。時間が出来たら、もう一度聞き直してみたいものです。
CDの時代になってレコードで所持していた録音をCDに買い直した物も多数ありますが、レコードの方が音が良かったのではないかと思う録音もあります。音が良いという事と録音が良いという事の違いを改めて痛感します。
投稿: オペラファン | 2008年9月 1日 (月) 11時49分
オペラファンさんコメントありがとうございます。
ノイマンの「我が祖国」は私もやはり好きです。最もオーソドックスな名演奏だと思います。
アナログ盤をCD化すると音の印象が随分変る場合が多いと思います。大抵はノイズ、ひずみは減りますが、音がすっきりし過ぎて薄っぺたく迫力不足に感じるケースが多いようです。やはりデジタルマスタリングの難しさでしょうね。私などは一昔前の個性的な演奏家を好みますので、ほとんどが元はアナログ録音です。CDは便利で扱いやすく収納も楽なのですが、肝心の再生音が悪くなったのでは元も子も無いですね。ハイパーマスタリングとかXrCDとか優秀な技術が有るのですから全てのアナログ録音CDに生かして貰いたいものです。
投稿: ハルくん | 2008年9月 1日 (月) 22時57分