2019年2月14日 (木)

イヴ・アンリ 最新CD「A LIFE WITH CLAUDE DEBUSSY」 

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フランスの名ピアニストにしてパリ高等音楽院教授であるイヴ・アンリ氏をご存知でしょうか。本国では非常に有名で、日本の演奏家でもフランスで学んだ人には良く知られています。過去にショパンやリストのCDを多数録音しています。

そのアンリ氏が母国でピアノの名器ベヒシュタインを弾いて録音した音源をもとに、ご縁があって私たちのノーザンライツレコードがCDを制作しました。大変に素晴らしいドビュッシーアルバムですのでご紹介します。 

アンリ氏が来日したときに実際の生演奏を聴いていますが、その指先から紡ぎだされるピアノの音色がまるで万華鏡のように多彩に変化するのは正に魔法です。

このCDからもその音の変化が良く聴き取れるので、是非1曲づつじっくりと味わって頂きたいです。

販売元であるベヒシュタイン・ジャパンさんで入手可能ですが、ノーザンライツレコードのTAKE 1 WEBストアでもお取り扱いしております。(一番下のリンクからご参照下さい)


「A LIFE WITH CLAUDE DEBUSSY 
イヴ・アンリ(YVES HENRY) ピアノ

01. 夢想

02. アラベスク第1番

03. アラベスク第2番

04. 月の光(ベルガマスク組曲)

05. 牧神の午後への前奏曲 レオナルド・ボーウィック編曲

06. トッカータ(ピアノのための組曲)

07. 喜びの島

08. 水の反映(映像第1集)

09. 金色の魚(映像第2集)

10. ゴリウォーグのケークウォーク(子供の領分)

11. 小さな羊使い(子供の領分)

12. 小さな黒ん坊

13. 沈める寺(前奏曲第1巻)

14. ミンストレル(前奏曲第1巻)

15. 亜麻色の髪の乙女(前奏曲第1巻)

16. 風変わりなラヴィーヌ将軍(前奏曲第2巻)

イヴ・アンリ(YVES HENRY)

17. ノアンの蒼い旋律


ノーザンライツレコード TAKE 1 WEBストアへは こちらから

 

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2019年2月11日 (月)

西山舞音&三原未紗子 デュオリサイタル ~至福の演奏会~

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もう一週間前になりますが、2月2日に「西山舞音&三原未紗子 デュオリサイタル」を川崎市高津の小黒恵子童謡記念館にて開催しました。私の企画で県央音楽家協会の主催です。

主催者ですので贔屓の引き倒しになってはいけませんが、お二人の演奏は本当に素晴らしかったので、お客様から絶賛のご感想を沢山聞けたのが何よりの喜びです。

西山舞音さんはもちろん2018ブラームス国際コンクール、ヴァイオリン部門の第二位受賞者ですので技術的に上手いことは初めから分かります。驚かされたのは、その演奏から醸し出される”音楽”そのものです。それを「当たり前だ」と言われることなかれ。どんなに上手い若い演奏家でも、音楽の本当の深さを感じさせる人というのはごく稀です。それを18歳の西山舞音さんは明らかに持っています。シューマンやブラームスは本当にロマンの香りがほとばしるような演奏でした。特にブラームスのヴァイオリンソナタ第3番では終楽章での燃え上がる炎と化すような熱く情熱的な演奏も圧巻でしたが、個人的にはむしろ第二楽章の情感の深さが忘れられません。いったい誰が18歳でこのような人生の甘さも苦さも知り尽くしたようなブラームスを演奏することでしょう!

しかし忘れてならないのは、そんな演奏が生まれたのも共演者の三原未紗子さんのピアノが有ればこそです。実際に音楽全体を支えていたのも三原さんだと言えます。実は三原さんもその前の年のブラームスコンクールのピアノ部門セミファイナリストとなり、審査員特別賞を受賞しました。昨秋にベルリン、ザルツブルグの名門音楽大学をどちらも首席で卒業して帰国されたばかりです。技術の確かさはもちろんですが、そのピアノからは類まれなる豊かな音楽性のほとばしりを強く感じます。

西山さんのヴァイオリンの豊かな音と濃密な音楽が、三原さんの弾くウイーンの名器ベーゼンドルファー・インペリアルの美音と溶け合って、あのレトロな雰囲気のホール一杯に響き渡るのは正に至福の時でした。出来ればマネージメントのことを忘れて一聴衆として聴きたかったと思ってしまいます。

このお二人のお名前を是非覚えておいてください。近い将来にきっとクラシック音楽界を背負って立つ存在になることは間違いないのですから。

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2019年1月25日 (金)

西山舞音&三原未紗子 デュオ・リサイタルへのお誘い

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本当に素晴らしい若手演奏家のリサイタルを企画することが出来ました。先週金曜日のFM東京「シンフォニア」の放送でも紹介をされました。

昨年のブラームス国際コンクールのヴァイオリン部門で第二位を受賞した若き逸材、西山舞音さんの一時帰国に合わせてコンクール受賞記念コンサートが実現します。
かのジネット・ヌヴーに最も傾倒しているという彼女ですが、11歳で渡欧留学、16歳でウイーン国立音楽大学に合格して現在18歳のその実力を是非とも聴いてください。
共演されるピアニストはベルリン芸術大学、ザルツブルクモーツルテウム音楽大学大学院をどちらも首席で卒業して昨年帰国、その類まれな深い音楽表現力に魅了されるファンが急増中の三原未紗子さんです。

会場の小黒恵子童謡記念館の所蔵するピアノ、ベーゼンドルファー製97鍵盤のインペリアルは特別な装飾の施された日本に3台しかない記念モデルで、その深く柔らかい音色は木造りの記念館の響きと美しく溶け合って言葉を失うほどです。三原さんの奏でるこの銘器に西山さんがどんな音を重ねてくれるか今から期待が膨らむばかりです。

♪ 予定曲目♪

エルガー:愛の挨拶
シューベルト:ピアノとヴァイオリンのためのソナチネ イ短調 D.385
バッハ=ラフマニノフ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータBWV1006 ホ長調よりプレリュード、ガヴォット、ジーグ
クライスラー:レチタティーヴォとスケルツォ・カプリス Op.6
クララ・シューマン:3つのロマンスOp21より第1番
ブラームス:ヴァイオリンソナタ第3番 二短調 Op.108
クライスラー:ウィーン奇想曲 Op.2

☆記念公演の概要
2019 2月2日(土)19:00開演(18:40開場)
会場:小黒恵子童謡記念館 東急田園都市線高津駅より徒歩約10分
前売券 3000円 (当日3500円)
 
お申込み&お問い合わせ 県央音楽家協会(朝倉) 
TEL:090-6009-7213    
E-mail: asakura_haru@nifty.com
 
☆出演者プロフィール
西山舞音 Maine Nishiyama (ヴァイオリン)
2000年、神奈川県相模原市生まれ。現在、ウィーン国立音楽大学3学年在籍。 5歳でヴァイオリンを始め、2011年に11歳でウィーンに留学。 バッハシューレやムジークギムナジウムで学び、2016年、16歳でウィーン国立音楽大学に合格する。
これまでに大原康子、佐久間礼子、アレキサンダー・アレンコフ、ボジダラ・クズマノヴァ、エリザベス・クロップフィッシュの各氏に師事。
2010年 鎌倉音楽コンクール第2位、 2016年 オーストリアESTAトーナメント パガニーニ部門第1位、 2017年 ユネスコクラブ ヴァスコ・アバジエフ国際ヴァイオリンコンクール第1位、 2018年 ヨハネス・ブラームス国際コンクール ヴァイオリン部門第2位。
18歳という年齢を感じさせない楽曲への深い洞察力、高い演奏技術と表現力が持ち味で将来を大いに嘱望されている。
 
三原未紗子 Misako Mihara (ピアノ)
神奈川県藤沢市生まれ。桐朋学園大学音楽学部、同研究科を修了。ドイツ国立ベルリン芸術大学を最高位で卒業。平成29年度文化庁新進芸術家在外研修員としてオーストリア国立ザルツブルグ・モーツァルテウム音楽大学大学院に在籍し首席卒業。2018年完全帰国。
これまでにジャック・ルヴィエ、ズラータ・チョチエヴァ、二宮裕子、小森谷泉、土肥由美子、山本光世の各氏に師事。
2015年第24回ABC新人コンサート・オーディション最優秀音楽賞を受賞。2016年第62回マリア・カナルス国際コンクールにて審査員よりメダルを受賞。グランド・プライズ・ヴィルトゥオーゾ‘ザルツブルグ’国際音楽コンクール 2016第1位。第12回ルーマニア国際コンクール ピアノ部門第1位、併せて日本ルーマニア音楽協会理事会賞を受賞。2017年第24回ヨハネス・ブラームス国際コンクールセミファイナリスト、審査員特別賞を受賞。第5回アルコバッサ国際室内楽コンクールにて第2位最高位、併せてポルトガル作品最優秀演奏賞を受賞する。2018年第7回せんがわピアノオーディションにて最優秀賞を受賞し、2019年2月にリサイタル予定。2016年第24回ABCフレッシュコンサートにて飯森範親氏指揮、日本センチュリー交響楽団と共演し、その模様とインタビューがABC朝日放送によりドキュメンタリー番組として放送された。2017年文化庁/日本演奏連盟主催 新進演奏家育成プロジェクト・リサイタルシリーズTOKYO61に選出され東京文化会館にてリサイタルを開催。2018年日本ショパン協会パウゼシリーズリサイタルに出演。在ドイツ日本国大使館でのリサイタルの他ドイツ、オーストリア、オランダなどヨーロッパ各国でリサイタルを開催し好評を得る。日本財団ランチタイムコンサート、日本ブラームス協会例会、第82回読売新人演奏会、期待の音大生によるJTアフタヌーンコンサート、第20回JMCコンサート、ヤマハサロンコンサートin GINZA 2012に出演。ベルリン芸術大学主催Corporate Concert、 Konzert für die Nationen、Fête de la musique、モーツァルテウム音楽大学主催Futures Mastersに推薦される他、アルコバッサ国際音楽祭2018(ポルトガル)、オーフォード国際音楽祭(カナダ)、マコン夏の音楽祭(フランス)、エクサンプロヴァンス・ピアニストたちの夕べ(フランス)に出演する。現在、ソロ・室内楽と幅広く活躍している。

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2019年1月 2日 (水)

2019年 謹賀新年 ~猪突猛進!~

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皆様、明けましておめでとうございます!

昨年はおかげさまで「ハルくんの音楽日記」ブログ開設10周年記念のイヴェントも開催することが出来ました。これもすべて皆様のおかげです。

ここ数年は地元音楽家協会の運営、コンサートの主催、CD制作など、リアル音楽活動が大変忙しくなってしまい、中々新しい記事のアップが出来ずにアップアップです。しかし通勤中の音楽鑑賞は毎日続いていて、ピアノ曲、室内楽、声楽曲やオペラなど記事にしたいテーマは沢山あります。これからも地道に続けてゆきます。

戌年から亥年に変わったことですし、今年の抱負は『猪突猛進』です。
我が家の愛犬もイノシシに成りました。

本年もどうぞよろしくお願い致します!

2019年 正月
ハルくん

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2018年12月28日 (金)

県央弦楽四重奏団がいよいよコンサートデビューします!

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今から3年前、神奈川県の県央エリアにおけるクラシック音楽の興隆を志し、県内に在住するプロ演奏家達に声をかけて設立したのが県央音楽家協会です。

そして、このほど協会に所属する優れた弦楽器奏者により県央弦楽四重奏団を結成し、コンサート活動を行うことになりました。

そのデビューコンサートとして海老名市文化会館でニューイヤーコンサートを開催します。

プログラムには新年に相応しい有名曲を選びましたが、レスピーギの「リュートのための古風な舞曲とアリア第3組曲」のように普段あまり弦楽四重奏では聴く機会の無いような曲目にも挑戦します。

新年にあたり皆様に多くの幸せがもたらされることを祈りつつ、メンバー全員一生懸命演奏を致しますので、お近くの方はどうぞ会場へいらしてください。

県央弦楽四重奏団 ニューイヤーコンサート2019

日時:2019年1月12日(土)14:00開演(13:30開場)

会場:海老名市文化会館小ホール

入場料:¥2500 

演奏:県央弦楽四重奏団
    杉浦清美(Vn1&2)、小野 唯(Vn1&2)、霜島恵(Va)、藤塚紗也香(Vc)
 

※チケットのお申込み・お問い合わせ: asakura_haru@nifty.com までメールにてお願い致します。

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2018年12月22日 (土)

やっぱり年末は第九でしょー!♪

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「やっぱり年末は第九でしょー!♪」

すみません。記事のアップがすっかり滞っていたのにこんなありきたりの内容で(苦笑)。
でもですね、やっぱり刷り込みというかなんというか、晩秋にブラームスを聴いた後の年末に第九というのはやはり理屈抜きでイイですよ。
というわけで今月は色々と第九のCDを聴き続けています。過去の第九の記事にそれらをまとめて追記しましたので、良かったら覗いてみてください。

明日は女房を連れて第九の演奏会を聴きに行きます。毎年恒例というほどではないのですが、昨年はN響、今年は読響です。

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2018年12月 1日 (土)

好きだ「アイーダ」 それは愛だ!

イタリアオペラやヴェルディの本当に好きな通の方にとってはヴェルディの傑作といえばやはり「オテロ」や「ドン・カルロ」なのでしょうが、僕は「アイーダ」が大好きなのですね。
管弦楽や合唱の美しさが比類なく、オペラ作曲家の枠を超えているように感じるからです。
そんなわけでこの作品を本当に愛していて、今でも相変わらず良く聴いています。
10年前にUPした記事に愛聴ディスクを追記しましたので、ご興味がありましたら覗いてみてください。

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2018年11月14日 (水)

ドヴォルザーク チェロ協奏曲 カザルスとフルニエ両巨匠の歴史的ライブ

ドヴォルザークのチェロ協奏曲は掛け値なしの名曲だと思いますし、溺愛している曲の一つです。今年は夏ごろに良く聴いていました。チェロの技巧を駆使したヴィルトゥオーゾ的な要素も聴き応えが有りますが、チェコ音楽に特有の素朴で爽やかな雰囲気に加えて、ほの暗い抒情性がなんとも魅力的です。

この曲の愛聴盤については、過去に「ドヴォルザーク チェロ協奏曲 名盤」の記事を書いていますが、その後も色々な演奏を加筆していますので良かったらご覧になられてください。

しかし今日は二人のいにしえの大チェリスト、カザルスとフルニエのライヴ録音盤についてご紹介したいと思います。

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パブロ・カザルス独奏、アレクサンダー・シュナイダー指揮プエルトリコ・カザルス音楽祭管(1960年録音/グリーンドア盤) 
ライナーノートを書いた浅岡弘和氏によれば、1960年にカザルス音楽祭を全演目ステレオ録音した米エベレスト社が唯一リリースしたのがこのドヴォルザークとのことです。しかし希少なLPのために店頭から直後に回収されたという憶測もあったらしいです。それほど貴重な音源で、しかも日本国内では正式に発売もされなかったようです。それがこうしてCD化されましたが、そのCDさえも今では貴重品となっているわけです。
この演奏当時カザルスは84歳でした。60年代になると指揮はしていましたがチェロの演奏はかなり減っていたはずです。この演奏も現代のチェリストと比べれば正確な技術面で相当聴き劣りするのは確かです。しかしここに存在する音楽の実在感は一体何なのでしょう。単なる「表現力」などという言葉ではあてはまらない凄まじいまでの魂の燃焼が有ります。それはカザルスが晩年に指揮をした管弦楽団とのあの一連の演奏の凄さと正に共通しています。
1950年代にスペインで隠遁生活をしていたカザルスを説得して音楽祭開催の立役者となったシュナイダーの指揮するオーケストラも、あたかもカザルスが乗り移ったかのように熱く素晴らしい演奏を繰り広げています。それはシュナイダーが、あのブダペスト四重奏団の一員(私が思うにこの人は世界最高のセカンドヴァイオリン奏者!)だったことも無関係ではないでしょう。

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ピエール・フルニエ独奏、イシュトヴァン・ケルテス指揮ルツェルン祝祭管(1967年録音/AUDITE盤) 
カザルスがいかに偉大だとしても、フルニエの弾くチェロの音色と奏でる演奏は本当に素晴らしいと思います。ロストロポーヴィチのような豪快さこそ有りませんが、比類の無い格調の高さを持つからです。音楽そのものの充実感は全く遜色有りません。
ドヴォルザークの協奏曲も数種類の録音が残されていて、中でも定評のあるセル/ベルリン・フィルとのグラモフォン盤は歴史的な名盤と呼べます。それとクーベリック/バイエルン放送響とのプライヴェート盤がベストを争う素晴らしさでしたが、それに新たに若くして水難事故でこの世を去ったイシュトヴァン・ケルテスとの共演盤が登場しました。1967年のルツェルン音楽祭でのライブですが、オールドファンにはたまらない組み合わせですね。更に嬉しいことにステレオ録音で音質も時代を考慮すれば大変優れています。
フルニエも正に全盛期にあり、ライブでも技術的な破綻がほとんど有りません。スケールの大きな音楽というスタイルでは無いのですが、実演による気迫は充分、フレーズ毎の歌い回しにも心がこもり切っていて、聴いていて胸にじわじわと迫ってきます。
ケルテスの指揮するオーケストラも非常に素晴らしいです。臨時編成の弱さを感じさせることもなく、集中力の高い音で独奏チェロを十全に支えています。大好きなこの曲に新たな名盤が加わったことは嬉しい限りです。

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2018年10月18日 (木)

神野千恵 ファースト・ソロアルバム 「ショパン/バラード&スケルツォ」 ~憧憬のショパン~

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ノーザンライツレコード・クラシックスから、中堅の実力派ピアニスト神野千恵さんのCDアルバム「ショパン/バラード&スケルツォ」が新しくリリースされました。といってもレーベルも演奏家もほとんどの方は初めて耳にする名前だと思います。

それもそのはず、これは私が某録音エンジニアと協力して一昨年立ち上げたCD制作プロジェクトで、主に若手や中堅音楽家の為に良質で本格的なCDを制作しましょうというコンセプトで運営しています。

和楽器の業界で最高の尺八の制作者として評価の高い三塚幸彦氏は尺八の演奏家、更には録音エンジニアの”三刀流”として知られます。三塚氏が運営する音楽レーベル「ノーザンライツレコード」は、これまで和楽器やアコースティック楽器、あるいは歌手のCDを多数リリースしてきましたが、そこに私がサポートをして新たに立ち上げたのがクラシック専門のレーベル「ノーザンライツ・クラシックス」です。録音の音質の良さには是非とも注目して頂きたいと思います。

さて、ここで新しくCDをリリースした神野さんについてざっとご紹介します。

<ピアニスト神野千恵プロフィール>

桐朋女子高等学校音楽科、桐朋学園大学音楽学部を経て、同大学音楽学部研究科修了。ジュネーヴ音楽院ソリストディプロマ課程修了。在学中に(財)ローム・ミュージックファンデーションより奨学金を得る。
エルネスト・ファッラ国際コンクール(イタリア)第1位及び特別賞、ブレスト国際ピアノコンクール(フランス)第4位、マリエンバート国際ショパンコンクール(チェコ)入賞、安川加壽子記念コンクール第3位ほか、国内外のコンクールにて入賞。第28回・第35回霧島国際音楽祭賞をそれぞれピアノ、室内楽(ピアノトリオ)にて受賞。 日本ショパン協会主催によるリサイタルシリーズの出演(05年、11年/第227回・第256回例会)をはじめ、現在ソロ、室内楽を中心に各地の音楽祭への出演や定期的なリサイタルの開催等、精力的な演奏活動を展開している。
2018年6月、ノーザンライツレコードクラシックスより初のソロアルバムとなるCD「ショパン/バラード&スケルツォ」をリリース。 桐朋学園大学附属子供のための音楽教室ピアノ実技講師。

以上ですが、彼女はこのアルバムに「憧憬のショパン」と題したライナーノートを書いています。

『ショパンはピアニストにとって、憧れの象徴のような存在です。心に寄り添う優しい旋律には親しみを、しかし内に秘めた情熱と緻密で繊細なピアニズムには孤高を感じさせる、儚くも圧倒的なその姿。共感と畏怖を同時に感じてしまうほどの神聖な美しさを持つ珠玉の名曲たちに、私も叶わぬ恋のような想いを抱いています。皆さまとご一緒に、ショパンを少しでも近くに感じられるような幸せな時間を過ごせたらと思っております。』

このCDにはバラードとスケルツォの全曲、そして最後にノクターン第2番がディスク1枚にフルに収録されていますが、肝心なのはその演奏の質の高さです。もちろん世界的に著名な演奏家のCDを聴くのも良いのですが、もっと身近な存在で、しかし素晴らしい演奏を体感するのもとても楽しいものです。

このCDはどの曲でも彼女の演奏技術の高さとショパンに対する憧れがひしひしと感じられるとても素晴らしい演奏です。このCDをお聴きになられてお気に入られましたら、次はぜひとも彼女の演奏会を聴きに行かれてください。

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CDのお買い求めはこちらへ。
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(Amazonでも購入可能です)
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2018年10月17日 (水)

県央音楽家協会設立二周年記念コンサートが開催されました

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県央音楽家協会の設立二周年記念コンサートが10月12日(土)、神奈川県の海老名市文化会館にて開催され、活動3年目となる今年も新メンバーが加わり盛大に終えることが出来ました。

バラエティに富んだプログラムと充実した演奏は、ご来場くださったお客様に大変ご好評でした。今後も地元神奈川県の音楽文化発展のためにメンバー一同頑張ります!

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2018年9月25日 (火)

「県央音楽家協会 設立二周年記念コンサート」のお知らせ

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私が事務局長を務めている県央音楽家協会は、神奈川県で活動をする音楽家の団体ですが、来月10月6日に「設立二周年記念コンサート」を開催致します。

当公演には会員の多数が出演を致します。指揮は海老名市民の第九を指揮されている乾健太郎先生です。

内容をご紹介しますと、

モーツァルトの三大オペラ名曲集(歌と室内合奏団)
和楽器(尺八、筝)と弦楽四重奏の共演
日本歌曲(和楽器伴奏)
外国歌曲(ピアノ伴奏)
フルートの名曲
弦楽四重奏の名曲

という大変盛り沢山のプログラムです。
お近くの方、是非聴きにいらしてください。

日時:2018年10月6日(土)13:30開演(13:00開場)

会場:海老名市文化会館 小ホール
出演:県央音楽家協会員他ゲスト

入場料:2500円(全自由席)

お問い合わせ&チケットお申込み
県央音楽家協会 事務局(朝倉)
 電話:090-6009-7213
 メール:asakura_haru@nifty.com
海老名市文化会館 
電話:046-232-3231(8月1日より公演日前日まで)

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2018年9月23日 (日)

N響C定期 シベリウス「クレルヴォ」作品7

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昨日22日のこと。NHKホールでN響C定期を聴きました。プログラムはシベリウスの「クレルヴォ」作品7、それに「フィランディア」他でした。
指揮はパーヴォ・ヤルヴィですが、目玉はソプラノにヨハンナ・ルサネン、バリトンにヴィッレ・ルサネンのフィンランド人歌手を揃え、エストニア国立男性合唱団を招いたことです。
「クレルヴォ」は若きシベリウスが民族叙事詩「カレワラ」から題材をとった壮大な管弦楽作品ですが、民族的な色合いを強く漂わせる音楽が本当に素敵で溺愛しています。
ところが滅多に演奏されないので今日初めて実演で聴くことが出来て感激しました。
「フィンランディア」も素晴らしかったです。この曲は誰が何と言おうと男声合唱団が加わる演奏が最高です。
今日、もう一つ嬉しかったのは、ブログでちょうど10年のお付き合いとなる”オペラファンさん”が香川からはるばるお越しになり、長年の念願が叶って初対面出来たことでした。ブログの上でこのような素晴らしいお付き合いが出来ることは決して多くありませんが、人と人との素晴らしい関係は必ずしも形を選ばないという証ですね。 <関連記事> シベリウス 「クレルヴォ」 名盤 ~幻の傑作

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2018年9月20日 (木)

イヴ・アンリ教授 レクチャーコンサート「ショパンからドビュッシーへ」

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もう先週12日のことになりますが、汐留ベヒシュタインサロンに行きフランスのピアニスト、イヴ・アンリ氏のレクチャーコンサートを聴きました。

「ショパンからドビュッシーへ」をテーマに、ショパンがその後フランス印象派の作曲家に与えた影響を解説を交えながら演奏されました。パリ音楽院の教授でもあるアンリ先生の解説は非常に興味深かったですが、その演奏の素晴らしさには感嘆しました。ベヒシュタインから引き出される音色は底光りのするような美しさで、特に繊細な弱音には言葉を失います。音色が多彩に変化するのは正に魔法のようです。「月の光」では満天の夜空からスターダストが本当にキラキラと降り注いでくるようでした!

アンリ先生はピアノの音の色彩の変化やハーモニーについて長い時をかけて深く研究されていらっしゃるようです。多くの日本のピアノの先生は果たしてこれだけ音色にこだわりを持ち生徒さんに教えていらっしゃるものでしょうか。

ご縁が有って今回の来日記念盤CD「A Life with CLUDE DEBUSSY」を我がノーザンライツレコードのレーベルでリリースさせて頂く名誉を頂きました。音源はフランスで録音されましたが、日本でパッケージングと最終製作を行ったものです。ユーロピアノ(株)さんから近日発売ですのでご期待ください!

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終演後のホワイエにてアンリ先生と私

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2018年8月28日 (火)

レスパス弦楽四重奏団のコンサート ~シューベルト弦楽五重奏曲他~

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先週の土曜日25日のこと。横浜吉野町市民プラザで開催されたレスパス弦楽四重奏団のコンサートを聴きに行きました。

桐朋学園大学出身の若手奏者を中心に結成されたこのカルテットは第1ヴァイオリンの鍵富弦太郎さんを核にしてとても良く練り上げられた演奏を行うので大変気に入っています。

メンバーは鍵富弦太郎(第1ヴァイオリン)、小形響(第2ヴァイオリン)、福井萌(ヴィオラ)、湯原拓哉(チェロ)というメンバーです。
そしてこの日はシューベルトにチェロの荒井結子がゲスト参加しました。

プログラムを演奏順にご紹介しますと、

・ハイドン : 弦楽四重奏曲第17番ヘ長調

・ドビュッシー : 弦楽四重奏曲ト短調
     ―休憩―
・シューベルト : 弦楽五重奏曲ハ長調
です。
もちろん前半の2曲も名作ですし楽しめましたが、目玉はなんといっても後半のシューベルト。五重奏と聞いて「ます」と間違えることなかれ。シューベルトが余命いくばくもない中で完成させた屈指の傑作ですね。
この50分にも及ぶ大作を素晴らしい演奏で堪能しました。有名な団体の演奏で聴いても必ずしも満足できないこの曲ですが、今日の演奏には僕がいつも求めたいと思っている古く良き時代のウイーンの素朴な情緒感が感じられたのが嬉しかったです。それは、やはり鍵冨さんの音楽的センスの良さが大きいのでしょうが、他のメンバーやゲストの荒井さんの実力とが一体となって初めて成り立つのは間違いありません。
彼らの次回の演奏会が今から楽しみです!
(下記写真は彼らのブログから)
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2018年8月11日 (土)

ドヴォルザーク 交響曲第5番へ長調op.76 名盤 ~続・ボヘミアの草原にて~

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ドヴォルザークの交響曲は作曲年代を追うごとに充実して行きますが、それでは滅多に演奏される機会のない第5番までの作品がつまらないかと言えばそんなことはありません。

作品番号の付いていない第1番からして既にドヴォルザーク好きにとってはグッとハートを惹きつけられる魅力が有ると思います。ただ、その割には第2番と第3番に関してはもうひとつ魅力が足りなくは感じています。

第4番以降については文句無しで、諸先輩作曲家達から受けた影響が完全には拭い去れないものの、ドヴォルザーク自身としての音楽の魅力が大きく感じられます。

今回上げた第5番も最初に楽譜出版されたそれ以降の作品の中に有って非常に楽しめる秀作交響曲だと思います。作曲者自身はこの曲に作品番号Op.20を付けたのですが、こともあろうに楽譜出版を行ったジムロックが勝手にOp.76と付けてしまいました。そのために長い間第6番、第7番よりも後に書かれた作品だと誤って考えられていました。

しかし裏を返せば、この第5番がそれだけ魅力的だったということなのでしょう。個人的にも第6番よりもむしろこちらを好んでいます。

第1楽章はアレグロ・マ・ノントロッポで、第6番とも共通したボヘミアの陽光の牧草地をイメージさせる大変美しい楽章です。時折アルペンホルンらしい音も聞こえて爽やかなことこの上ありません。 

第2楽章アンダンテ・コンモートは主部のほの暗く情緒的な旋律の美しさにはドヴォルザークファンならずとも魅了されることでしょう。スラヴの哀愁が一杯に漂っています。

第3楽章スケルツォ楽章ですが、主部はスラブ舞曲風で快活なリズムが印象的です。中間部も明るく幸福感に満ち溢れています。

第4楽章アレグロ・モルトは極めてエネルギッシュであり、その荒々しさは同じスラヴでもむぢろロシア的な印象です。畳みかけるリズムと金管と打楽器の迫力にいやでも興奮させられます。

それでは僕の愛聴盤のご紹介です。

41841syprrlヴァ―ツラフ・ノイマン指揮チェコ・フィル(1972年録音/スプラフォン盤) ノイマンのチェコ・フィルとのドヴォルザーク交響曲全集の旧録音盤に含まれます。写真はその全集盤です。チェコ・フィルの持っている温かく素朴な響きがこの曲にピタリと合っています。ノイマンの指揮はいつも通り、わざとらしさの無い自然体なのですが、終楽章辺りでも、スラヴの迫力を必要十分にしっかりと引き出していて物足りなさは皆無です。ティンパニの切れの良さは印象的です。各楽器の音が明瞭に聞き取れる優れたアナログ録音であるのも嬉しい限りです。 

711lltp5pwl__sl1087_ズデニェック・コシュラー指揮スロヴァキア・フィル(1978年録音/オーパス盤) オーパスレーベルに録音された交響曲全集はノイマンの新旧の全集盤と並ぶ素晴らしい金字塔です。コシュラーとスロヴァキア・フィルのコンビはよほど相性が良いのか、どれもが素晴らしい演奏で驚きます。スロヴァキア・フィルの弦楽の優秀さや管楽の音色の素朴な美しさなど魅力の点ではチェコ・フィルを上回るのではないかと思わせるほどです。コシュラーの全集盤は恐らく日本では僅かにしか流通しなかったと思われますが、単独盤で現在入手できるとすれば英国のライセンスレーベルRegis盤でしょう。明瞭で広がりが有り優秀なリマスターが施されています。 

Dvorak_61j5fwzynl_sy355_ ヴァ―ツラフ・ノイマン指揮チェコ・フィル(1982年録音/スプラフォン盤) 旧録音からわずか10年後の再録音盤です。写真は単独盤ですが、自分が所有しているのは全集盤です。ノイマンのドヴォルザークは旧盤と新盤のどちらを取るかは毎回迷うところですが、演奏はほぼ同じと言って良いです。新盤はデジタル録音ですが、オフマイクなので客席で聴いているような印象を受けます。各楽器が身近に感じられる旧盤とどちらを好むかは聴き手次第です。個人的にはわずかでも音楽に円熟味を増した感のある新盤を取りたいような気がします。 

Dvorakcci00055ズデニェック・コシュラー指揮チェコ・ナショナル響(1994年録音/ビクター盤) コシュラーは晩年にチェコで新しく創設された楽団を指揮してドヴォルザークのシンフォニーを5、7、8、9の4曲を録音に残しました。この5番はライブ録音ですが優秀な奏者を集めたと言われるだけあり素晴らしい演奏です。しかし長い時間をかけて練り上げられたようなスロヴァキア・フィルの音色の魅力にはまだ僅かに及ばない印象です。しかしスロヴァキア盤が入手するチャンスがほとんど失われた現在、このチェコ・ナショナル盤でコシュラーの素晴らしさを是非味わって頂きたいと思います。

Dvorak_717tis6tkyl__sl1200_イルジー・ビエロフラーヴェク指揮チェコ・フィル(2012年録音/DECCA盤) 最も新しいチェコ・フィルによる全集盤ですが、今は亡きビエロフラーヴェクが最晩年に残した最上の遺産です。DECCAによる録音は客席で聴くような臨場感があります。ビエロフラーヴェクの指揮は奇をてらうようなことは全く無く、チェコの伝統的でオーソドックスなスタイルを踏襲しています。スメタナやドヴォルザークはやはりこうでなくては魅力を損なってしまいます。第2楽章の主部の情緒感が今一つの気がしますが、その分終楽章の迫力ある充実感は聴きごたえ十分です。

さてどれもがこの曲の魅力を伝えているのですが、強いて好みで絞ればノイマン/チェコ・フィルの新旧両盤となります。しかしその差はほとんど無いに等しいです。

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